・王様(国王)から徴税人の権限を与えられた宮廷ユダヤ人たちは、民衆から過酷な税金の取り立てを行うようになった(p57)ユダヤ差別はここから生まれた(p58)
・多くの人が秘密で集まって、お金を出し合って困っている人、あるいは一番欲しがっている人に貸すということをした。ここで金利が生まれる、こういった集まりが「講」である、この無尽講が銀行業の始まりである。かつての相互銀行は全て「〇〇無尽」であった(p74)
・フィリップ4世は1291年の第9次十字軍に負けて帰ってきたあと資金に困った、大借金を抱えていた、そこで自分が立てた傀儡の新ローマ法王と共に、緊急勅令を出して突如1307年10月13日に、欧州の主要都市で、一斉にテンプル騎士団員を逮捕して皆殺しした。この日が呪われた「13日の金曜日」である。この政治弾圧により、欧州の国王・諸侯たちは借金からは一旦は逃れられた。そして生き残ったテンプル騎士団は地下に潜り、やがてユダヤ商人として純化していった(p76)
・オーストリアは、今はすっかり小さな国だが、1916年までは欧州における大国であった。さらに遡れば12世紀からの欧州の唯一の帝国である。神聖ローマ帝国の首都がウィーンである。それに比べたら、イギリスもフランスも王国に過ぎないので、帝権までは主張できなかった。この重要な一点から欧州を理解すべきである(p84)最後のオーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフ1世の祖父(=2代前のフランツ2世)の時、神聖ローマ皇帝の称号を自ら放棄して、オーストリアとハンガリーだけの二重帝国になった(p85)
・欧州は1871年の普仏戦争の後は、第一次世界大戦が勃発するまで大きな戦争はなく平和な時代が続いた、19世紀全体が欧州貴族と富豪たちにとっての大繁栄の時代であった、欧州はこのように200年間のバブル経済が続いた(p103)
・ロスチャイルド・パリ家は、日本の徳川家(江戸幕府)を支援した、それに対してロンドン家は、徳川幕府を打ち倒して新しい政府を日本に作らせようとした。当時の西南雄藩(薩長土肥)の4つの外様大名に裏から支援して操った。(p120)
・幕末に上海からやってきた、ロスチャイルド家と組んで日本の金融を動かす財閥になっていたのが三井財閥である、越後屋(今の三越デパート)=三井商店(三井総本家)は、江戸時代を通して、両替商・為替業ですでに日本最大の金融資本であった(p124)それに対して大阪の住友は、別子銅山から始まった鉱山業である、住友はドイツ・シーメンスと繋がった(p125)
・石油ランプの登場までは、鯨の油からロウソクを作り、明かりにしていた。それが石油ランプの出現で、一気に鯨漁は廃れた、これが巨大なエネルギー革命であった、ロックフェラーの石油がエネルギー革命を起こした、この事実は日本では教えようとしない(p142)
・三井ロスチャイルドを体現する「渋沢栄一」と、三菱ロックフェラーの岩崎弥太郎は、隅田川の屋形船の決闘とのちに呼ばれる争いをしている、この時期に渋沢は、三井系の船会社(共同運輸会社)を三菱弥太郎に奪われた。渋沢が作った共同運輸会社は、無理やり合併させられて「日本郵船」となり、日本最大の船会社になった(p157)
・イングランド銀行が発行する「ベース・マネー」として、銀行券の発行量が決められた、それは「イングランド銀行が保有する金と銀の地金プラス1400万ポンド(のちに1600)だけしかポンド紙幣を発行できない」である。この1823年の通貨法の成立で、スターリング(信用のあるという意味)ポンドは、世界でも飛び抜けて信用ある通貨となった。中世欧州の、ベネチアのダカート金貨、スペイン帝国の金貨(メキシコ1ドル銀貨)の時代が終わった、このことで世界の通貨制度に安定が生まれた(p160)
・イギリスは製造業分野での優位性と競争力を喪失していったが、それでもイギリスが世界覇権国としての地位を維持し続けられたのは、金融部門で優位な状態にあったから、だが、通貨発行量が抑制されていたので、経済成長を続けるためにさらに必要なマネーを十分に供給できなかった、そのため19世紀は欧州で10年ごとに資金不足による不況の波が襲っている(p162)
・1914年にイギリス中心の金本位制が瓦解、やがてイギリス政府はポンド紙幣と金の交換を停止した、だから1914年前後に5つの帝国(ロシア、清、オスマン、大英帝国、オーストリア=ハンガリ)が滅んで、アメリカ帝国だけが残った、これで、ロスチャイルド家からロックフェラー家に世界覇権が移った(p172)
・1971年8月15日に、アメリカは「金とドルとの兌換停止」を電撃発表したが、アメリカはドルの価値をゴールドでなく、石油で裏打ちするようにした、これが、米ロックフェラー石油財閥による世界支配の継続である、ドル石油体制である(p254)
・住友財閥は元々は、ドイツ・ロスチャイルド系グループである、この他に、古河財閥・森コンツェルン・日産コンツェルン・川崎重工もこの傘下に加わる、みずほ銀行(旧第一勧銀、富士、興銀)も大きくはこの系列である。三井と住友の合併は、その前年(2000)のJPモルガンとチェース・マンハッタン銀行の大合併の余波を受けたもの。アメリカにおけるロスチャイルド家の生き残りのためであった(p263)三菱ロックフェラー系と対決するためには、三井と住友は組むしかなかった(p261)