・日本株がウォール街に連動して連日暴落した理由は、外国投資家が手元資金を充足するために株、債券を売ったからである、そのため、外人株主比率の高いソニー、京セラ、キャノン、トヨタ等の株価が落ちた(p27)
・ドルの紙くず化を防ぐ方法の1つ目は、金とリンクする新札を出すこと、これは旧ドル紙幣の無効(徳政令、新円切り替え)を意味する、2つ目は、大掛かりな戦争を始めて勝利すること(p41)
・米国債のデフォルトも考えられる、2002年に106兆ドル規模だったデリバティブの残高は、2008年では531兆ドルである(p65)
・金融工学は、数学と統計学によるコンピュータによる理論であるが、ヒューマンファクターを計算に入れることができないので、危機に対応する人間がパニックになると一斉に出口に向かうことを予測できなかった(p95)
・ロシアの大富豪25人は、市場暴落(2008年10月13日に19%、15日に11%下落後に1週間閉鎖)によって、およそ62%(23.1兆円)を損失した(p155)
・アイスランドでは、国有化したカウプシング銀行が円建て外債(サムライ債:2006年10月に発行した500億円)の利払いができず、2008年10月27日にデフォルト(債務不履行)となった(p165)
・CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)はSECの規制を受けない(2000年クリントン政権下の議会で議決)、情報がまったく開示されないまま取引された、その額は55兆億ドル、AIGが発行したCDSは4400億ドルで全体の8%に過ぎない(p179)
・中国経済が停滞する理由として、1)対米輸出比率が全GDPの20%、2)ウォール街の株安により在米華僑は中国投資分を損切りして資金回収、3)暗号ソフト開示命令が出されたためハイテク企業は撤退考慮中、4)人民元高によりアジア系華僑、台湾、香港企業も撤退開始、日本企業も技術情報の開示義務を強要されていて、撤退検討中(p196)
・ユーロ高は産油国が外貨準備の手段として米ドルから乗り換えたために起きた、EU域内貿易が8割に近いので、ユーロ高の影響を受けるのは、米国・日本・中国程度(p207)
・日本は不動産バブル損失が200兆円、150兆円が不良債権化した、米国と異なるのは少子化・人口減少により、住宅需要が見込めないこと、米国は9秒に1人の新移民があり、住宅需要は旺盛である、住宅不良債権は100兆円であって日本よりも軽症、それにも拘わらず不況となっているのは、CDS(45兆円)、さらに影響を受ける債券市場として、6200兆円と推定されているから(p219)
・2008年10月29日、米財務省は金融安定化法に基づき、大手銀行9行へ12.3兆円の資本注入を正式発表した(p219)