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summary

バカで野蛮なアメリカ経済 (扶桑社新書)

バカで野蛮なアメリカ経済 (扶桑社新書)の写真

・植民地であった諸国がイギリス支配に抵抗して独立していくキッカケは、第二次世界大戦中においける日本の軍事行動(イギリス軍を撤退させて追放)にある、イギリスは次々に植民地を失い大英帝国は崩壊する(p9)

・アメリカはイギリスから独立した国で、独立後も大変な苦闘を強いられている、1814の第二次英米戦争では、ワシントンはポトマック川を遡上してきた英国艦隊の砲撃により焼野原になった、南北戦争ではイギリスは南軍を支援(p12)

・戦争直後のレートは、1ドル=500円以上、第二次世界大戦前の1ドル=2円、戦争中の統制経済が廃止された後に、猛烈なインフレに襲われて新円切り替えによりこのようになった(p13)

・ドルが基軸通貨である時代は今後も長く続く、最大の理由はユーロの弱体化にある、人民元は中国政府の管理下にあり、自由に取引できない(p15)

・ワンワールド主義の後退を示す象徴的な事件は、1)911同時多発テロ、2)2008.9からの世界経済危機(p18)

・将来、北米自由貿易圏の共通通貨(アメロ)が部分的にも金本位制を復活(例:10%分を固定レートで金と交換可能)させれば、新生ドルはドルが失った権威を回復できるが、それは地域共通通貨になる、旧ドルは暴落して旧ドル建ての米国債は紙切れ同然となる(p19、140)

・現在アメリカで起きている「ティーパーティ運動(保守派、リベラル左派ではOWS=occupy wall street運動)」は、1%の超富裕層と99%の勤労者の利害が対立していることにある

・アメリカでも中小企業、農民、一般勤労者は明らかに、反TPPの立場で大手労働組合も極めて慎重、米三大自動車メーカは反対している(p29)

・2011年のアメリカ経済は史上最高の繁栄、1)1株当たり利益は史上最高、2)多国籍企業の株価は過去最高値、3)世界主要株式市場中で11年の株価上昇率は1位(p43)

・大企業と中小企業・勤労者の繁栄が完全に分離しているところに今日のアメリカの問題点が存在する(p44)

・25-65歳までの男性就業率は1969年の95%をピークに、2011.7には81%、更には2011.11には64%と推定されている(p48)

・多国籍企業は、アメリカにおける雇用を削減して途上国にそれを移転して労働分配率を下げることで利益を生み出している(p51)

・アメリカが繁栄していた時代には、トップ1%の所得比率は今日の半分以下、富の集中が起きれば国民大衆の支出は少なくなり需要が減退して不況になる(p58)

・1950-1974年までは生産性と報酬は同様に伸びているが、それ以降は4倍生産性が上がったのにも拘らず、報酬は2倍しか増えていない(p61)

・アメリカの人口は現在3.09億人だが、4700万人が健康保険に未加入、フードスタンプ受給者は4584万人で、これらは重なっている(p67)

・QE3を断行する(超金融緩和と対外的なドル安政策の同時実行)と一時的に景気は回復して政府財政も好転するが、最終的にはインフレ激化と不況によるスタグフレーションという最悪の結果になる危険性が高い(p74)

・QE3が発動されるとは、信用崩壊(カネ詰まりによるデフレ的状況)から通貨崩壊(カネ余りによるインフレ的状況)に向かう道である、資本主義経済が崩壊していくのは、以上2つであるが、この一方から一方に移ろうとしているのが現在のアメリカ経済、これには基軸通貨ドルの信用を減らしながら行う政策(p77、87)

・QE2で景気が回復しなかったのは、供給された6000億ドルが国民生活を助ける(家計消費を伸ばす)のではなく、大企業と金融機関の利益のみを伸ばすために使われたから(p77、82)

・民主党はウォールストリートと敵対関係にある時代が長く、庶民の怒りを代弁するのが伝統的な民主党の政策であったが、クリントンが一変させた(p108)

・ユダヤ系の銀行群は実際の市場においては互いにライバルであり、ユダヤ陰謀論はまったくの妄想に過ぎない(p138)

・2011.10.24にウィキリークスが休止宣言をしたのは、資産凍結されたためで、これは「ウィキリークスの死」である、そのきっかけは、英ガーディアン紙の出版した本のいてアサンジ自身のパスワードが公開されたことによる(p177)

・オバマは左派リベラル派の政治家としてスタートしたが、彼が維持しているのは、同性婚に対する態度、米軍における同性愛者の受け入れ等の文化的問題のみ、経済政策は変更した、2012.1で訴えたのは、貧困層救済ではなく中間層の復活(p191)

・2008の大統領選挙でもオバマ氏は共和党のマケイン候補より多くの選挙資金を集めた、通常はウォールストリートに近い共和党が多く集めるもの(p192)

・2012現在において、世界のデジタル化されたデータの90%は、過去2年間に蓄積されたもので、本格的なデータ集積と処理・応用はこれから(p198)

・2012.1.24のフェイスブックの最大のインターフェースの変更は、タイムライン機能、これにより個人の人間関係や全履歴をビックデータ化させられる(p201)

・適度にプライバシーを守るためのコンサルタントビジネスは今後発展する可能性がある(p210)

・近未来において通貨の存在形態は、1)表の通貨、2)裏の通貨、3)ヴァーチャル通貨、となる、2)から3)に転換すればマネーロンダリングとなる(p218,220)