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大前研一 日本の論点 2015~16

大前研一 日本の論点 2015~16の写真

・韓国やメキシコが経験しているように、中進国経済が伸びると人件費が上昇して国際競争力を失う、そこを突き抜けて3万ドル経済になるには、付加価値をつける独自技術が必要(p27)

・今から30年前に大量採用した世代が日本企業にはごっそり残っている。日本では年収が1800万円を超えてくると限界税率が急激に上がるのでインセンティブがわかない(p63)

・ネット通販で成功するには、顧客入口の「ポータル」、商品代金受け取りの「帳合」、商品を届ける「物流」の三拍子揃う必要がある、豊富な会員がいればポイント返還サービスを利用する方法もある(p72)

・デジタル化の特徴として、商品のコモディティ化が加速すること。(p78)

・LENOVOが上手かったのは、IBMパソコン事業を買収しても5年間IBMブランドを使う権利も取得、その後はThinkPadを踏襲した(p81)

・今のルノーは、日産の配当金や出資金で何とか生き延びている状態(p102)

・リンクトインのようなプロフェッショナルな交流サイトを活用するのも良い(p124)

・日本の電力網は、新潟県の糸魚川を境に東は50ヘルツ、西は60ヘルツに分かれていて、このラインをまたいで融通できる電力は100万キロワットのみ(p150)

・シェールガス、シェールオイルともに、特別なものではなく、基本的には通常の天然ガス・原油と同じで採掘法が違うのみ、実用化できたのは、シェール層を水平に掘り進める技術、化学薬剤を添加した高圧の水でシェール層を破壊する「ハイドロ・フラッキング」等の採掘技術が確立されたから(p159)

・アメリカの貿易収支赤字の60%はエネルギー収支、シェールオイルでアメリカが自立できれば貿易収支は大幅に改善する、コロラド・オハイオのように予想したほど生産量が確保できなかった州以外では順調(p162,173)

・原油から分子量の低いナフサ(粗製ガソリン)を接触分解により取り出して、それを更にクラッキングすると、様々な化合物が得られる。(p163)

・エチレン1トン当たりの原材料コストは、日本等では1311ドル、アメリカで364ドル、GTLでシェールガスから作る場合は39ドルと桁違いに安い(p164)

・日米半導体摩擦が激化した1990年初頭、日本は半導体を20%輸入する必要があった、当時のアメリカは軍事用を生産、インテル等は日本で生産していて輸入扱いにならない。そして韓国企業にノウハウを伝授して韓国製を輸入することにした(p260)

・田中角栄と周恩来による国交正常化交渉では3つの密約があった、1)尖閣棚上げで周恩来が持ち出した、2)戦後賠償問題、ODAという形で日本の資金・技術を供与、3%がキックバックされて田中派の利権となった、3)A級戦犯を中国人と日本国民共通の加害者とした(p276)