・ウイルスのパンデミックは、より頻繁に発生している、中でも突出しているのが、今から100年前に起きた「スペイン風邪」(新型インフルエンザ)である、当時の世界人口約18億人で、少なくともその半数から3分の1が感染し、死亡率は地域によっては10-20%となり、世界人口の3-5%が死亡(5000万人)したと推定される(p37)
・今回の新型ウイルスは「ヒト型コロナウイルス」の1つで、最近まで4種類しか人に感染しなかったのに、SARS,MERSが加わった、今回のウイルスが加わって7種類になった、6つのウイルスの遺伝子を解析すると、ヒト型コロナウイルスが初めて再現したのは、およそ紀元前8000年前という説が有力です、その時代に何が起きたかといえば「農耕革命」と「定住化」が起こり、西アジアで、羊・山羊・豚の「飼育」が始まった(p19)中世欧州でのペストの大流行も、背景に「中世農業革命」があった(p21)
・感染症の流行起点となるのは、病院・学校・鉄道・船・軍隊など、人が密集・移動するところである。100年前は、連絡船の港=青森、貿易船の港=神戸でした、現代では空港や駅の乗降客の多い東京が危ない(p33)
・単体のウイルスは微細でマスクを通り抜ける大きさだが、微量なら人体は自然免疫でやっつける、自分の咳を飛ばさず、他人のウイルス飛沫の大きな塊をカットするのでマスクは有効である(p36)
・はっきりとした症状が出る前の人があちこちで歩いて、感染を広げることができてします、我々人類に取って最もタチの悪いウイルスである(p101)
・幕末においてペリー艦隊が持ち込んだと目されたコレラの流行が攘夷の機運を高めたが、1862年の麻疹流行もまた、日本史に大きな影響を与えたと言える、このように感染症という補助線を引いてみると、日本史の新たな姿が見える(p129)