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日本史を地学から読みなおす (講談社現代新書)

日本史を地学から読みなおす (講談社現代新書)の写真

・日本の火山で最も多いのは、冷静の高いマグマが爆発的に噴火する「 ブルカノ 式」の噴火である、噴石や火山灰 が勢いよく 加工 から飛び出すため 危険性の高い 噴火である、 粘り気が少ないマグマが 加工 から風水のように 空高く上がるような 噴火は「 ストロンボリ式」 と呼ばれ日本でもたまに見られる、 冷静が低いため 流れ出した溶岩は 麓まで早く到達する、基本的に爆発的な噴火ではないため 比較的安全な種類の噴火である(p51)

・2000 万年前頃から日本海は東西に拡大を続け 日本列島は大陸から遠ざかっていった、 その過程で日本列島が現在のような「逆さくの字」に折れ曲がる出来事が起きた。 1500万 年前頃から現在の西日本に相当する部分が 時計回りに回転し、 逆に 東日本に相当する部分は反時計回りに回転 始めたこのようにして現在の日本列島の原型ができた(p65) 折れ曲がった時に東北日本と西南日本の間に大きな溝ができた、 これが「フォッサマグナ 」である(p66)

・ 1991年には活火山の 定義が更新され「 過去 およそ2000年以内に噴火した火山 及び現在 活発な 噴 気活動のある火山」になった、 そして 2003年には数千年ぶりに噴火が再開する可能性も含まれ、 過去 1万円以内に噴火したという定義に更新された(p73)

・阿蘇山の巨大噴火は9万年前が初めてではない、 約27万年前、 約14万年前、 約13万年前にも巨大噴火が起きていたことが分かっている、4つの噴火を合わせて「 阿蘇 4噴火」と呼ばれている (p75)

・過去10万年前に形成され 今後も活動の可能性がある巨大カルデラ火山が8つ存在する、 阿蘇・ 姶良(鹿児島県)・鬼界(鹿児島県)の他に、 屈斜路・ 支笏・ 洞爺・ 十和田・阿多(鹿児島県)である(p89)

・寒冷化の進行とともに 海水面が下がり 内陸 深くまで入り込んでいた海岸線が後退した、その結果、 日本各地で 平野 が拡大した、 これは日本の歴史にとって非常に大きな意味を持つ、 稲作に適した 平らな土地がたくさん生まれた、 紀元前6世紀頃から日本で水田での稲作が始まった、 狩猟採集 中心の 縄文時代が終わり 稲作中心の 弥生時代が始まった(p95)

・現在地震と噴火が頻発するのは「3.11」 によって地盤に加えられた歪みを徐々に 解消しようとしているからである、 日本列島は千年ぶりの「 大地 変動の時代」が始まったので今後の数十年間は地震と噴火は止むことはないというのが 専門家の意見である(p100)

・南海トラフ地震はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈むことによってできた 南海トラフを震源域とする地震である、 東西に長い 南海トラフ では巨大地震を発生させる 震源域が大きく 三つに分けられる。との震源域で地震が発生したかによって「 東海地震」「 東南海地震」「 南海地震」と呼ばれる(p107)

・富士山の 貞観大噴火では、富士山の北西の山麓に 長さ6km にわたる 長大な割れ目ができそこから大量の溶岩が流出した、その溶岩は当時 そこにあった 森を焼き尽くした上で 当時あった大きな湖に流れ込んだその中央部が埋め立てられて 東西 2つの湖へ分断された、 それが「 西 湖」と「精進湖」である、溶岩が焼き尽くした範囲(溶岩の平原)に次第に植物が生えて原生林になったのが「青木ヶ原樹海」である(p113)

・1410年 栃木県北部の那須岳で UC 以来初めての大きな噴火が起きた、 その後 那須岳は再び 静穏な時期に入り、 次に噴火するのは約400年後の1846年である (p126)

・1586年1月の天正地震は徳川家康の運命を変えた 地震であると言える、 秀吉は自分の言うことを聞かない 家康を撃とうと準備をしていた、 その時 天正自身が発生し 三河にいる 家康を討伐するための 前線基地だった 大垣城が全壊した、秀吉 自身も 琵琶湖沿岸にあった 坂本城で大きな揺れに遭遇し 大阪に逃げ帰った。地震の被害によって 戦争 どころではなくなった 秀吉は家康 討伐を中止した (p133)

・ 元禄関東地震の発生から4年後の 1707年10月には 日本列島で発生した地震の中でも最大規模の超巨大地震が発生した それが「 宝永地震」である、 これは1605年の慶長地震以来102年ぶりに発生した 南海トラフ地震である、 しかも 南海トラフの3つの震源域が全て 連動して動く 最悪のケースであった (p152)

・宝永地震の発生からわずか49日後の1707年12月に富士山で爆発的な噴火が起きた、 これは 864年の貞観噴火 以来の843年ぶりであった、富士山にとっては約200年ぶりの噴火であった( p155)

・ 1779年11月 桜島で史上最大規模の噴火が発生した「 安永大噴火」である(p160)

・これまでの歴史を振り返ると 16世紀以降に見られた 異常気象と大規模な噴火にかなりの相関関係が確認できる、 実は20世紀に入ってからの世界の平均気温が上昇する傾向にあるのは、20世紀の前半に大規模な噴火がほとんど 起こらなかったからとも 推測されている(p167)

・1854年12月 関東から四国までの広範囲が激しく揺れた「 安政東海地震」発生時の年号は「嘉永」であるが、 地震発生から1ヶ月もしないうちに「安政」 に改善されるため 安政東海地震と呼ばれる、この地震は1707年の宝永地震以来、 147年ぶりに発生した 南海トラフ地震であり、M8.4と推定される超巨大地震である(p175)

・明治政府は1872年の年末に太陽暦に変更する、 それによって明治5年12月3日が明治6年1月1日になった (p197)

・戦時下の1944年12月にはM7.9の巨大地震が 和歌山県で発生した「昭和東南海地震」である 幕末の1854年に発生した「 安政東海地震」以来 90年ぶりの南海トラフ巨大地震であった(P224)

・日本列島の太平洋沖では、南海トラフ巨大地震が100年ほどの周期で発生し 次回は「2030から2040年」と予測されている、 西日本では桜島の大噴火と南海トラフ巨大地震が近接した時期に起こることも考えておかなければならない(P235)

・1948年の福井 地震 で発生した 強烈な 地表の揺れは「震度階級」の見直しが迫られた、当時 気象庁が使用していた 震度階級は震度0から6までの7段階であった、ところが 福井地震の揺れがあまりにも強かったことから 地震の翌年にさらに強い揺れを表す「 震度7」 が追加された、 これが初めて 適用されるのは 福井地震の47年後 1995年の阪神大震災である(P242)

・日本海の北海道沖から新潟県 沖にかけては、プレート運動に伴って生じる ひずみが集中してる領域がある、 それが「 日本海 東縁ひずみ集中帯」である、 1993年 北海道南西沖地震・ 2004年新潟県中越地震・ 2007年新潟中越沖地震・ 2024年 能登半島地震がそれにあたり (P250)

・1995年1月の阪神大震災は、 大阪府箕面市から兵庫県神戸市などを経て 淡路島に至る「 六甲・ 淡路島断層帯」のうち 、淡路島 北部の地下にある「 野島 断層」 などが大きくずれ動くことで発生した直下型地震であった(P260)

・ 2011年3月の東日本大震災は、その激しい揺れによって日本列島の広範囲で地震にかかる力を変化させた、 1000人に一度という規模の超巨大地震によって「 大地 変動の時代」が始まってしまったのではないかと筆者は考える (P277) 東北地方にはそれまで東西高校に圧縮する力が働いていたが、 3.11の後は逆に東西方向に引っ張る力が働くようになった、地盤にかかる力が変化したことで、地震や噴火が発生 しやすくなった(P281)

・ただし 日本列島のすべての地震や噴火が相互に影響し合っているわけではない、 例えば 三陸沖( 日本海溝)の巨大地震と南海トラフの巨大地震の間には因果関係は認められていない、 それぞれ独立した周期で地震が発生している (P281)

・南海地震(1707年宝永・ 1854年 安政・ 1946年 昭和南海)の発生時に高知県の 室津港で観測された 隆起量 を解析して次の南海地震の発生時期を予測すると、最近の西日本の地震活動からは次の南海地震は2030年代後半に発生すると予測される (P312)