・日本の地熱開発は以前は世界の最先端にあったが、1997年に地熱エネルギーは経済的に成り立たないなどの理由で、国の新エネルギー開発計画から外れ、2002年には地熱技術開発がすべて終了した、アイスランドでは2割を地熱でまかなっている(p30)
・石油の埋蔵量は、生産の困難度と存在の確実度の境界が、探鉱投資や技術進歩によって変動するので、石油の生産可能年数(可採年数)は1985年から今まで40年間となっている(p36、37)
・日本には石炭可採埋蔵量が3.6億トン(全世界で8260億トン)あるが、2002年に全ての炭鉱を閉山した(p43)
・天然ガスと原油は兄弟のよう、いずれも炭化水素を主体とした有機化合物、天然ガスはメタンを主成分、原油はヘプタン(C7H16)が主成分(p49)
・メタンガスは摂氏マイナス162度まで下げると液化して堆積が600分の1になるので、液化天然ガス(LNG)に変えて専用船で海上輸送される、さらに10年ほど前から固化する技術(天然ガスハイドレード:NGH)も研究中(p52、53)
・天然ガスに在来型以外に、非在来型(シェールガス、石炭の割れ目にあるCBM、タイトサンドガス)がその3倍程度あり、米国ではシェールガスが国内需要の2割を占めている(p55)
・水分子がつくる12面体の格子状の結晶の中に、天然ガスが入り込んだものをガスハイドレードといい、メタンの場合をメタンハイドレードという、全体の95%を占める(p58)
・日本近海には膨大なメタンハイドレードが存在する、特に静岡県沖から紀伊半島沖には濃縮帯がある、我が国の排他的経済水域内では最大6兆m3で天然ガス使用量の100年分以上(p60、62)
・オイルサンドは粒の粗い砂岩に石油成分の入っているもの、これよりも粒が細かい場合にはオイルシェールとよばれる、ビチューメンと呼ばれる粘り気の高い重油成分のみで存在しているので採掘に手間がかかる(p67)
・地球ができるとき、鉄の密度は高いので地球が固まっていく際に中心に沈み核を作った、核(内核と外核)のおよそ8割は鉄(p73)
・原始地球の大気には酸素がなく、二酸化炭素や塩化水素が充満していた、この結果、酸性雨が降り続いて地球上の鉄分は海水に溶け込んだ(p76)
・地殻の岩石中には4億トンの金が存在すると推測されるが、採掘できるのは160万トン程度、過去に人間が採掘した金は10万トンで、その8割はリサイクル(p90)
・白金族=レアメタル(6:白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム)に金、銀を加えた8金属が「貴金属」と呼ばれる(p92)
・1985年から生産が開始された鹿児島の菱刈鉱山(住友)はこれまで160トンの金を産出、わずか12年間で佐渡金山の83トンを超えている、金の品位が40グラム/トン(平均は5グラム)と高い(p94)
・日本の都市鉱山に存在する金は世界埋蔵量の16%にあたる6800トン、銀は22%で6万トン(p101)
・月は地球から飛び出して形成されたという驚くべき生い立ちを持っている、火星ほどの超巨大天体が45億年前に地球に衝突した(p123)
・表面の玄武岩を主体とする重い部分が地球に引き寄せられた結果、月が地球を回る公転周期が月の自転周期と一致したので、同じ面だけを地球に向けながら回り始めた(p125)
・月は地球から遠ざかっている(毎年3センチ)ので地球の自転速度を遅くした、月が誕生した当時は1日は4-6時間、地球の公転速度は一定なので、当時の1年は1500-2000日、いまの4-6倍の速さで1日が終わり、四季は4-6年でやってくる、自転速度を遅くしたのは地球と月の間に働く引力、これにより地球上では潮の満ち引きが起きて自転にブレーキがかかった(p127)
・月の誕生時に地球の地軸がそれまでの垂直方向から、23.4度の傾きが生じた、これにより地球には四季の変化が生じた、もとのままでは、赤道上はいつも灼熱で極地はつねに氷に閉ざされている、90度の傾きでは、6か月ずつの夏と冬が交代することになり不安定な気候となる(p129)
・太陽系にあるハビタブルゾーン(居住可能な領域)は、0.85-1.2天文単位、金星の0.72、火星の1.52では水は水蒸気か氷としてしか存在できない(p133)
・現在、太陽は1億年あたり1%の割合で明るくなっているので、10億年後には地球の表面温度は100度を超えてしまうことになる(p136)
・生命の誕生とは、1)遺伝の情報に基づき自己複製して子孫を残した、2)栄養をとって不要なものを捨てる代謝、3)細胞膜をもった、3機能を獲得したこと(p154)
・地球に磁場がある重要なポイントは、1)地球上の生物を守る、なくてはならないもの、2)地球内部で27億年前に液体の金属が対流しはじめることで誕生した、である(170)
・水に溶けやすい二酸化炭素は、雨水や地下水に溶解して炭酸となり地上の岩石を溶かしだす、イオン化された Ca2+とHCO3-はCaCO3などの炭酸塩鉱物となって沈殿して石灰岩になる(p179)
・過去の地球では氷河時代が何回も起きていた、約3億年前の氷河時代の二酸化炭素は現在と同じような低い濃度(p183)
・古生代末期のペルム紀と中生代初期の三畳紀の境目に史上最大の大量絶滅が起きて、95%の生物が死滅した、このときから現代型動物群へ変わった(p202)
・6500万年前に直系10キロメートルほどの小惑星が地球に衝突した、このエネルギーは広島型原爆の10億倍で、地震規模ではマグニチュード11、高さ300メートルに達する津波が発生した、平均気温は5-30度も寒冷化して植物や恐竜は死滅(p207)
・人間にとって身近な1万年は、人類革命・農業革命・都市革命・精神革命・科学革命・情報、環境革命の6つの時期に分けられる(p209)