・客観的なデータで見る限り、少なくともここ数年の日本は、公共事業費が異常に高い国ではない(p18)
・可住地面積を用いるのは、人口や都市公園の数など、可住地にしかないものを評価する場合が一般的、道路は可住地と可住地を結ぶ「非可住地」もつくられるもの、指標としては「クルマの保有台数あたりの道路延長」が良い(p22、25)
・日本の道路建設費が高いのは、土地の買収費用が高く、トンネルや橋が多く、かつ、地震対策をする必要があるから(p29)
・公共工事について現在言えることは、1)国の借金は社会保障関係費が多い、2)公共事業はピーク時の4割、社会保障関係費の2割程度、3)公共事業費を削っても財源は無い、である(p35)
・都市に対する交通戦略としては、1)都市周辺に環状道路をつくる、2)環状道路に大規模な駐車場をつくる、3)環状道路の内側を、自動車のみでなく、歩行者や自転車も使えるようにする、4)歩道は石畳等、5)電柱の埋設化(p54)
・先進国において、日本ほど、電柱が乱立し、道路の上を「電線」が蜘蛛の巣のように行き交う風景は、あまりない(p55)
・日本政府が直轄する橋:1万8橋の、約0.6%に相当する橋が、「いつ落ちてもおかしくない」状態にある、あと20年で高齢化(築50年)した橋が48%になる(p66、74)
・全体の18%が韓国などの港に運んでから「積み替え」を実施している、15年前は2%程度、問題なのは、積み替え問題は全体の50%を占める遠距離航路においてである、遠距離では全体の40%に達する(p90)
・港は市が管理している(港湾法)ので、国の意向で「港の大型化」を進めることができない、これに対して、京浜港(東京・横浜・川崎)と阪神港(大阪・神戸)を大型化しようと進んているが港湾法改正が必要(p96、99)
・隅田川、荒川、綾瀬川、中川、大堀川、江戸川等、主要な川は人々が住んでいる場所よりも「高い」ところを流れている天井側である(p115)
・昭和22年のカスリーン台風は、八ッ場ダムの下流にのみ降雨をもたらしたので、治水効果はないとされたのが答弁の事実、過去に起きた31の洪水において9割以上が効果があると推定される(p123)
・東京において立体交差化されずに放置されている踏切は、600か所以上もある、高速道路の車線数も先進国で最低(p143)
・自動車のカタログ燃費に対する実質燃費は、欧米では9割程度だが、日本では64%(p145)
・三陸沖地震の30年以内発生確率は90%、宮城県沖地震は99%、30年間で交通事故死する確率は0.2%、軽いけがは24%、空き巣は3%(p173)
・18世紀に世界を支配していたポルトガルの首都リスボンを、1775年にリスボン大地震が襲った、火災と津波によってリスボンは廃墟と化して、世界一の大国の座から凋落した(p178)
・これまで、ロシア(1998)、エクアドル(1999)、アルゼンチン(2001)、ウルグアイ(2002)、アイスランド(2008)が破綻しているが、これらの国の政府借金のGDP比率はいずも100%以下、外国から、外国通貨で借金していることが原因で破綻している(p189)
・政府以外の資産借金も考えると、国民一人あたり、4098万円の借金(5246兆)、4291万円(5493兆)の金融資産があるというべき(p198)
・バブル崩壊に伴う不況から脱却できたのは、小泉改革ではなく、小渕政権が行った、大規模な国債発行と公共投資のおかげ(p212)
2011/5/3作成