・FRBは 2012.9から量的緩和(Q3)で住宅ローン担保証券(400)に加え、2013.1から国債(450)の合計850億ドルを毎月購入(無期限)することを決めた(p26)
・量的緩和がもたらしているのは、ドル安・株高・低金利・物価高(p27)
・韓国で通貨安の恩恵が及んだのは、大企業に勤める8%の人のみで残りの人は通貨安からの弊害に逃れられなかった(p36)
・日本では輸出に占めるドル建て取引は50%、輸入では70%を超えているので、円安の影響はドル建て取引が高い輸入よりも強くでるので、貿易赤字はかつてより円安によって膨らみやすい(p47)
・円安へとトレンド変換する理由は、1)アメリカ経済の経常収支赤字が縮小・経済復活、2)エネルギー・医薬品の輸入の増加(p61、66)
・シェールガス開発における水圧破砕は環境リスクが懸念されているが、水質検査や水の再利用により問題が軽減されてきている(p65)
・日本の歴史が示すように、バランスシート不況が沈静化するには10年単位の時間が必要、アメリカのバブル崩壊は2007なので、2013年は7年目、あと4年程度は難しい(p76)
・シェールガス革命によるエネルギー価格の低下は、アメリカ製造業の生産コストを下げるだけでなく、海外へ移転した工場を国内へ呼び戻す効果もある(p85)
・石油からつくられる化学品の生産をシェールガスを使った生産方法に切り替えようとする動きがある、ダウ・ケミカルやシェル・旭化成・クラレはエチレン工場を建設する方針、これは石油化学がガス化学に転換することを意味する(p86、93)
・エネルギーコストの低下は、アメリカの競争力を高めると言う点で、通貨安と同じ効果をもたらすが、その効果の大きさは比べ物にならないほど大きい(p99)
・シェールガスを使用した天然ガス複合発電の発電コスト(2017)は、水力よりも低く、最も低い(p108)
・アメリカは将来的には、アメリカ主導のTPPとEUのFTAがタッグを組むことで、東西両方から中国を包囲する狙いがある(p123)
・2011年のアメリカの個人消費は9.5兆ドル、中国はまだ2兆ドル程度、アメリカの成長なしに中国の成長はない(p135)
・湾岸戦争当時で両者の戦車の性能には差がないと言われていたが、決定的に違っていたのは、戦車が備えていた日本製のスコープ、暗闇でもはっきりと捉えられた、米軍は当時自衛隊しかもっていなかった特殊スコープを提供してくれたことに感謝した(p150)
・日本の農業総生産額は2010年で世界5位だが、半分は税金や補助金で救済されている(p164)
・阿倍首相は、消費税引き上げ判断を、2013.4-6月のGDPですると明言している、それ以降にGDPが悪くなっても増税される(p174)
・世界最大規模のEMS企業は台湾にある、Honhai精密工業、そのグループ売上は10兆円、製品販売ではなく、組み立て費の積み上げ(p187)
・日立、東芝、三菱電機といった総合電機メーカは、社会インフラ事業で新興国の成長に伴う需要を取り込んで好調、家電メーカ(シャープ、ソニーパナソニック)とは異なる(p197)
・電気自動車のシェアは10年後でも1%程度、しかしハイブリッドは30%にはなってディーゼルエンジン車のシェアを奪うだろう(p210)
・トヨタはフォードと共同して、大型車向けのハイブリッドエンジンを開発す
る、それはピックアップトラックに搭載予定(p212)
・燃料電池車はトヨタから2015年目途に市販車で、500万円程度で日米欧で売り出す見通しが立ってきた、あと10年もすれば本格的に量産可能で、電気自動車よりも安くなるだろう、電気と違って、石油会社が製油所で水素を生産しているので割安に水素供給可能(p222)
・トヨタは2017年に液化石油ガスで走るタクシー生産を中止して、すべてハイブリッド車にするが、この技術は燃料電池車に生かされるだろう(p224)
・将来はシェールガスを使った火力発電が主力になるだそう、そのため発電プラント、タービンの受注が増える、その主役は三菱重工や東芝(p225)