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2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全

2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全の写真

・GPTが生成する言語は文法に基づくものではない、私たち人間と同じく自然言語の大量のインプットを経て、そこから妥当と判断される自然言語を再構成している。つまりGPTは、表面上だけ人間に似せているのではなく、その内面・メカニズムも人間のそれと一緒なのだ(p20)

・あなたの履歴書、日記、メール文、さらに仕事がらみで作成した各種資料、そういったものを手当たり次第アップすることで、ChatGPTにあなたの個性を植え付けられる。つまりあなたの分身を作れる(p24)

・2020年にソニーが発売した空間再現ディスプレイ「SPATIAL REALITY DISPLAY」は専用メガネやヘッドセットが必要な従来な3D装置とは違い、肉眼のままで立体映像を視聴できるものである、今はiPadサイズだが、大型化が実現すれば等身大の人間をそこに立ち上がらせることができるだろう(p27)

・2035年前後に日本の労働人口の49%にあたる職業がAI(人工知能)に代替される、今から10年近く前に指摘がされたが、それが見事に的中しそうである。ホワイトカラーの9割がAIによって今の職を失うだろう、徐々にではなく一気に失っていく(p32)Microsoft 365 Copilotは、全ソフトにGPTが組み合わさり、ChatGPTのようなチャット形式でAIに指示できるようになる、これまで私たちがやってきた実務の大半をAIが担うことになる、これは2023年中にもリリースされる(p34)

・結婚し子供を持って一人前、マイホームとマイカーは男の勲章、といった古い価値観も薄れてきている。結婚、子供、マイホーム、マイカー、それらにかかる大きな出費が減れば、その分生活水準は安定する。今の日本人は所得こそ少ないものの、やり繰り次第でいくらでも豊かに生きていける。犯罪件数の減少はそうした事情に支えられている(p43)

・日本も金利を上げれば円安対策ができるが、金利を上げると今度は国内景気が悪化し経済成長が鈍化する。円安によって生活必需品が高騰するよりも、不景気の方が社会不安は大きくなるので金利は上げることができない(p53)

・年金の損益分岐点は、受給開始年齢を70歳まで繰り下げたら81歳、75歳までなら86歳となる。年金制度の改正により2022年4月に70歳から75歳まで引き上げられた(p61)

・日本の経済力が落ちているが、これは見方を変えれば既得権益層などの抵抗勢力の力が弱まっていくことを意味する。ニセコが蘇ったのは過疎化が進んだことで既得権益層の力が弱まり、外資を呼び込むことに反対する声が弱まった。日本全体がニセコののようになる条件が揃いつつある(p82)

・2021年の東京五輪のとき、首都高の料金を日中の時間帯は一律1000円アップ、深夜は5割引にしたことで交通渋滞が見事に激減した、事業用トラックは対象外(p102)

・コオロギは大量飼育には向かない、狭いケージで大量飼育しようとすると共食いや成長不良が起きやすいので面積を確保する必要がある、鶏肉は生体の単位体積あたりのタンパク質含有量はコオロギに劣るが、飼育面積あたりのタンパク質量で換算するとコオロギを上回る。タンパク源としての生産効率はブロイラーの方が優秀である(p131)人工培養肉(細胞を体外で組織培養した肉)には飼料が入らない、温暖化ガス排出もなく、環境負荷とも無縁である。アメリカでは2023年中にも培養肉を飲食店に出荷予定である(p132)

・エリートは大企業、野心的な人材はスタートアップなどのベンチャー企業、それ以外の人は、ミクロな起業に乗り出す。日本の産業は三極化していく(p151)

・現在のEV開発ではガソリン車やHV車とは大きく異なるノウハウが求められる、その代表格がICT(情報通信技術)である、現在のトップメーカのテスラ、BYDが製造しているEVは常時インターネットに接続されるコネクテッドカーとして、従来の車になかった画期的なスペックを獲得している。走るスマートフォンである、端末を変えずともそのOSがアップデートされることで新しい機能が加わるのと同じような技術がEVに持ち込まれている(p159)

・現在の自動車メーカを取り巻く環境は、一昔前の携帯電話メーカのそれと重なって見える、内燃機関車(ガソリン車)とEV(電気自動車)の関係は、ガラケーとスマートフォンの関係に非常によく似ている、ガラケーと呼ばれる携帯電話は、あくまでも電話機だったが、スマートフォンは実体はパソコンであった。どちらも携帯電話だが、プロダクト開発の出発地点が全く異なる(p161)

・テスラが電力ビジネスで狙っているのは、機器販売の収益ではなく、各所に設置されたSolar Roofと Powerwallを一括制御して、大量の発電と送電を担う、発電所をもたずして発電所と同様の役割を果たす、仮想発電所の大掛かりな事業化がテスラの本丸である(p169)

・メタバースはメタ社が期待するような未来にはならない、なったとしてもずいぶん先の話である。HMD(ヘットマウントディスプレイ)は長時間の装着には向いていない、30分くらいでVR酔いしてしまう。脳に電気刺激を直接与えてバーチャル空間を脳内再現するようになるなら話は別だが、そんな装置は非現実的である(p183)今後市民権を得るメタバースは、3Dビデオゲームであろう(p185)

・核融合は発電能力が凄い、燃料(重水素、三重水素)1グラムから得られる核融合エネルギーは、石油8トンの燃焼エネルギーに相当する、しかも安全である核融合は、原子力発電の核分裂とは異なる、燃料(重水素)は海水に含まれていていくらでも取り出せる(p189)

・人類初となる核融合実験炉の建設がフランスでスタートした、運転開始予定は2025年、2035年までに出力エネルギーが入力エネルギーを上回る見込みである、今後10年ほどで核融合発電所が実現する可能性がある、それは全世界が産油国になるようなものである(p190)

・2030年頃にさらに通信速度の速い6Gが登場するらしいが、でももはやどうでも良い。近い将来、通信の革命が起きるから、その主役は宇宙にある「低軌道衛星」である。これによる通信技術が今後全てを一変させる。アメリカの宇宙開発企業スペースXは、2020年11月から低軌道衛星を用いたインターネット接続システム(すたーりんく)を開始した、日本では、2022年10月から開始、現時点で4000基以上を軌道投入している、通信速度は一般的な光回線に匹敵する品質である(p193)

・ロケットを効率的に打ち上げるには東の方角が適している、地球の自転を味方につけて加速できるから。真西の方角は真東に比べて打ち上げることのできる重量がほぼ半分になってしまう(p197)日本はIT分野ではアメリカや中国に勝てなかったが、ロケット産業では負けない、勝つための条件は揃っている。これから衰退していく自動車産業に変わりロケットが日本経済を牽引する(p199)

2023年7月23日読了