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EVガラパゴス 周回遅れの日本自動車産業に明日はない

EVガラパゴス 周回遅れの日本自動車産業に明日はないの写真

・EVの開発レースでは、テスラが独走態勢と言っても過言でないが、中国勢もすごい、NIO、BMD、宏光(ホンガン)、小鵬汽車、AIONの5強からは目が離せない。2020年120万台が、21年には300万台強、22年には600万台に達する(p9)

・日本はCOP26で「2040年までに全面EV化、35年に主要市場でのCV(CO2排出車:ガソリン・ディーゼル・ハイブリッド)禁止」という20カ国合意に日本は反対している、この合意には、各国自治体も参加している(p15)

・日本での電動車には巧妙なごまかしがある、1)電気自動車(EV)、2)ハイブリッド車、3)プラグイン・ハイブリッド車、4)水素燃料電池車までひっくるめており、5)e-パワー車(SHV)まで含めることがある。SHVとは、日産ノートが該当し、シリーズハイブリッドと言われ、車体搭載ガソリンエンジンで発電してその電力でモータを回して走るもの(p17)

・30年前に開発されたIZAは、インホイール・モータ(車輪にモータを組み込む)があり、これによると駆動伝達系エネルギーロスはゼロとなる、更に独自のブラシレスDCモータまで発明、この清水式ダイレクトドライブ(DD)方式は今でも世界に通用する超技術である、最新E Vでもこの方式は採用されていない(p48、65)

・エンジン内でガソリンを燃やすのでエネルギーの9割は排熱で失われる、ガソリン自動車のエネルギー効率は1割、それに対して火力発電所で発電した電気を蓄電池に溜めて、モータをEVで走らせると、エネルギー効率は4割りとなる、石油消費量は現在の4分の1となる。これを自然エネルギーに頼れば石油は要らなくなる(p50)

・1949年(昭和24)には電気自動車の使用台数は3299台となったが、1951年頃から電気自動車の生産が漸減し始めた、そして1954年には電気自動車が街頭から姿を消し、55年には、道路運送車両法から電気自動車の項目が削除=EVに対する死刑判決、された(p69)

・EVはほぼ一生メンテナンスフリーだがエンジン車はそうはいかない、ピストンリングとシリンダーの気密性を保つため、内燃機関にはエンジンオイルなどが不可欠、点検・整備・部品交換が常につきまとう、これは複雑な駆動系メンテにも言える。テスラは100万キロ走行を保証すると公言している(p86)日産リーフは4万キロ近く走行しても、基本的な車検代の他はほどんどかからず、メンテの安さはEVオーナが全員実感している(p132)

・EVの回生ブレーキは制動エネルギーをモータの逆回転トルクに換えて発電し、またバッテリーを充電する。だからエネルギーをロスなく使い切ることができる。内燃機関では逆立ちしてもできない(p88)

・テスラは垂直統合システム、つまり、全てを内製化して一本のシステムに統合し、一切外注しない、だからテスラはバッテリーを全て自社生産する。ニッケル輸出をインドネシアに依頼し、同国は輸出を規制していたが、それに対してニッケル鉱山の経営を申し出て、自社で鉱山を所有している(p147)

・中国国内で外国企業が業務する場合、中国政府は必ず合弁を条件としていたが、習近平は、テスラだけは例外とした。更に上海の一等地を、G・ファクトリー用に提供した。それに対して、マスクはテスラEVの特許公開を習近平に確約した。それを学ぶことで、NIO、Xpeng、BMD、Aion、宏光(5強)が優秀な中国EVメーカとして成長していった(p150)

・アメリカG Mは、同社40車種を全てEVにすると宣言し、更にディーラーの数を2021年時点で40%と契約解除している、こうして2030年までに世界の自動車業界でディーラーは完全消滅すると予測されている(p153)

・EVの部品数は、ハイブリッド車の約10分の1であり、それだけ故障率も低くなり部品交換も激減する。トヨタがE Vを断行すると、7割から9割の下請け企業を切り捨てることになる(p156)

・最も信頼できる燃費基準は、高速道路でクーラーをつけて時速100キロで達成可能な走行距離=EPAモードである(p195)

・日立が高性能DD方式、軽量インホイール・モータの開発に成功という最新ニュースがある(p207)これにより駆動系がなくせて、車内空間が広がり設計に自由度が増す(p207)

・先進EVは、充電時の発熱対策を完了している、極寒期には暖め、高熱時には冷やす、これによりバッテリー寿命は驚異的に伸びている、なのでイーロンマスクは、テスラEVの走行寿命100万キロを保証すると宣言できた(p221)

・海外では電気スタンド設置は、EVメーカが行うのが常識、また中国ではバッテリー交換ステーションがあり、5分で満充電バッテリーと交換終了する、交換代金は無料(p241)日本では、充電料金は、電力量ではなく、かかった時間で課金される(p245)

・欧州での充電ステーションは、一基あたり350kWhであり、最速5−10分で充電可能となる、日本で一般に普及しているのは50kWh(p253)

・E Vに換えたら原発なら10基、火力なら20基の増設が必要という発言は完全に嘘であった、深夜電力を利用すれば可能。(p284)更に日本の全乗用車、全トラックを全てE V化しても全国の発電量を約10%増やせば良い(p285)

・上海G M五菱(ウーリン)が開発した、宏光MINIは44万円、航続距離は120キロ、佐川急便と配送用EVの製造契約を締結している(p303)

・欧州では、ソーラーEV(E Vとソーラーのハイブリッド)が主流になっていく可能性がある(p308)

・Xpengは、スカイEVの発売時期、販売価格(2024年まで、1780万円)を公表した意味は大きい、これは習近平政権がゴーサインを出したことを意味する。(p312)

・トヨタは2021年12月14日の発表の半年前までは、1年間にE VとFCVを合計200万台生産すると言っていたが、新計画では2030年には、E V30種類、年350万台販売するとし、方向転換をなった(p317)2022−2030年の9年間で8兆円の巨大投資、完全EVの開発・設備に4兆円(電池投資2兆円)、3種(ハイブリッド、プラグイン、水素)に4兆円)である(p318)トヨタが一貫して主張していきた全方位戦略を、すでにレクサスについては完全放棄している(p320)