・世の中の一番の「基」は価値観である、価値観というものが世の中の形を決める。価値観を分解すると構成する要素は、美意識(何が美しいか)と倫理観(何が正しいか)で成り立っている。この価値観が変わるとき、世の中はがらりと変わる(p4)
・二度目の日本(戦後日本)は、それまでの一度目の日本が持っていた価値観(強い日本)を捨てて、豊かな日本を求めた(p23)
・テレビ放送(地上波アナログ)は、送信出力が50キロワットのテレビ局を東京にしか認めなかった、そのため関西をはじめ、地方のテレビ局は電波出力が60キロワットである(p33)
・現在の日本の危機は「3Yない社会」=「欲ない、夢ない、やる気ない」、これが「三度目の敗戦」である(p56)
・生産性の高い赤穂の塩の販路拡大を目指す浅野内匠頭に対して、生産性の低い吉良の塩の市場を維持しようとする吉良上野介が快くよく思っていなかった、という話がある(p66)
・江戸では金、大阪・西日本では銀が流通していたが、地方の諸藩では、もっぱら藩札と銭であった(p68)
・江戸時代の仕組みの大きな特徴は、「禄(世俗収入)」「権(権力を握る役職)」「位(律令制に基づく官位)」を完全に分離した(p71)
・軍隊には3つの定義がある、1)強力な兵器を集団的に操作可能な集団、2)自ら戦場で働くことを前提とした組織で警察とは異なる、自己完結性がある、3)自ら法律を作れて、軍事裁判が可能(p84)
・明治維新は、アメリカ独立戦争、フランス革命よりはるかに徹底した改革であった、犠牲者は極めて少なく、大名を華族にして、失業した武士を秩禄公債で養う制度もつくった、第一の敗戦の素晴らしいところ(p90)
・維新への大きな起爆剤として、お札を空から降らせ、民衆が驚喜した技術指導をした組織があり、それを受け入れる土壌があったことがある(p96)
・明治初期の重大な経済政策の一つとしてあげられるのは、米に次ぐ大きな農産物だった「綿花」の輸入自由化である(p98)
・農地地主が農民搾取して小金をためて銀行に預ける、明治政府は、地主・醸造家・高利貸しに出資させて銀行をつくり、地主から預金を集めた、それを財閥に与えて、鉱山・海運・鉄道・繊維(紡績、生糸)の4部門に集中投資した(p100)
・日清戦争の賠償金を、清国政府は日本の要請に従い、イングランド銀行振出のポンド建て小切手一枚で支払った(p109)
・エネルギー源が石炭(蒸気機関)から電力へと技術革新したのを宣伝したのが、明治36年に行われた内国勧業博覧会であった。その後に全国に「電信柱」が作られた、電気による通信に用いられた、電信柱は電柱の機能も兼ねていたから、送電と電信の両方に共用された(p112)
・規格大量生産の3要素、1)部品組み立て方式、2)ベルトコンベヤ方式、3)一労働者一作業(p114)
・本物のエリートは、金(禄)役(権力)も名誉(位)の3つとも持っている者のこと(p125)
・政治資金を規制するのは、民主主義を圧殺するのに一番手っ取り早い方法である。スキャンダルを盾にして規制する。政治資金を規制することで、政治家は陸軍の機密費に頼らざるを得なくなった(p129,130)
・当時の国会議員で大政翼賛会に入らなかったのは、反軍演説で知られる「斎藤隆夫」と「安倍寛(かん)=安倍晋三首相の父方の祖父、母方は岸信介)である(p130)
・戦後日本の目標は、安全・平等・経済成長の3つとなった(p144)
・三度目の日本の価値観として、楽しみを正義にしよう、と提唱したい(p172)
・サッカーくじでマスコミが騒がなかったのは、管轄官庁が文部科学省だから(p178)
・官僚主導が崩れるとしたら5つの局面がある、1)少子高齢化、2)地方行政の破綻、3)大不況、これらはすでに見えている、こから顕在するのは、4)国際情勢(アメリカのトランプ大統領、中国、EU分裂、北朝鮮等)、5)第四次産業革命(ロボット、ドローン、自動運転、ビックデータによる変化)蒸気機関(一次)、電力・内燃機関(二次)に相当する(p182)
・第二次産業革命は、電力と内燃機関によるもので、これですべての人々が交通・通信の手段を手に入れた。第三次産業革命は、規格大量生産革命、部品の大量生産・組み立て・一労働者一作業の労務管理であった(p183)
・第四次産業革命後の世界において、ロボットとAIはどういう世の中を作るか、恐ろしく余暇時間の長い時代が出現するだろう(p185)
・第四次産業革命は、ロボットとAIによる技術革新だけでない、それにより人間の思考が深まり、楽しみが広がること(p195)
2019年7月21日