最近(2025.10下旬)少し価格が下がっていますが、この本が書かれた頃(2025.3)と比較すると、ゴールドの価格は倍近くに上がっています。つくづく純金積立を途中で止めないでおいて良かったと思います。
この本は日本貴金属マーケット協会に所属されているお二人(池水氏・大橋氏)の共著で、ゴールド投資の魅力や、なぜ最近になってゴールドの価格が、今までの常識(金利が上がるとゴールドは下がる)に反して上がっているかの理由も書かれていました。アメリカドルを信任しない国が増えてきていることも一因のようです。
今の所、ゴールドの価格は上がっていますが、いずれ高止まりすると想定されますので、その時のことを考えて、最適な資産運用は何かを考えなければならないと痛感しました。
以下は気になったポイントです。
・ ゴールドが上がった最大の理由は、おそらく これまで 私たちが 絶対的なものだと信じていた民主主義をベースとした国際資本主義が、もはや 絶対的正義とは認めない人々が 、はっきりと それを行動で表したことに起因する。米国はロシアの米ドル資産を凍結し、ドルを 経済制裁の武器として使いました。中国 もまた 米国から 経済制裁を受けています。それを見た BRICS 諸国にとっては、米ドルはもはや資産ではなく 負債となり、こうした新興国のドル離れが加速 されました、 ドルに変わって彼らが選んだのが ゴールドである(p4)
・2022年から2024年にかけて ゴールドの立ち位置は大きく変わった、かつては 金利高の局面になると、 ゴールドの価値は下がる傾向にあった。金利が高ければ金利を受け取れる通貨を保有することが合理的 だからです。 ところが コロナ禍以降のインフレ 局面で米国をはじめ 世界の金利が大きく上昇したにも関わらず 当店 ゴールドの価値は下がるところか大きく上昇を続けている (p18)
・ 暗号 資産は電気がなければ使えない。電源がなければ決済もできず 、通貨として使えない。 一方 ゴールドは電気がなくても持ち運べるし 売買もできる。この物質としてのゴールドの普遍的な価値に多くの人が気づき始めている(p24)
・ゴールドと交換できない 俯瞰 通貨となった時、その通貨の価値をどうやって担保するかといえば、例えばアメリカドルであれば アメリカの経済力以外にありえない。つまり アメリカの経済力を信じられるかどうかです、アメリカの経済力が揺らげばドルの価値もぐらつく。 現在 アメリカ・ドルの価値がぐらついているからゴールド が 脚光を浴びている。(p29)
・ 経済が停滞すると景気刺激策として 紙幣を配って家計に配ることが常態化している、通貨の流通量が増えるということは 当店通貨の価値が下がっていくことでもある、そのため通貨への侵入は弱くなっていく。したがって ゴールドの価値は上がり続ける(p31)
・アメリカのドル 基軸体制を支えているのは、原油を始めとする国際商品の取引にどれか 使われているから。加えて アメリカのゴールド 保有量が8133トンと圧倒的に多いことも ドルの基軸体制を支える要因である(p35)
・アメリカかドルを武器化したことで BRICS、 特に中国とロシアは持っている ドルが負債化している そこからロシアも中国も 保有するアメリカ国債をどんどん売っている 売った金でゴールドを買っている(p37)
・ 1990年代 はまさに アメリカが名実ともに唯一の覇権国となった時代でした、1989年にベルリンの壁が崩壊、1990年には 東西が統一、ベースの冷戦終結 が宣言され、アメリカは無敵の覇権国となった。1998年には、赤字続きだったアメリカの財政収支 も 黒字に転換した。これにより アメリカ国債や基軸通貨 ドルに対する信任が上昇し、奥州の中央銀行によるゴールド 売却、ドル買いが続いた。これにより ゴールド価格のさらなる 低迷 も 起きた(p56)
・ワシントン 協定により 鉱山会社のゴールド先物売りは制限がかかり 当店 ゴールド売りがなくなり ゴールド価格を上げることになった(p63)
・リーマンショックにより市場には信用収縮が生じた、市場の流動性が低下、貸し出しなど信用創造 が止まることで経済が停滞、株価 低下するという事態に陥った点 ここでアメリカの中央銀行である FRB は大きな決断をした、量的緩和政策がとられた つまり FRB は 支柱から国際や 証券などを買い入れることで 民間金融機関への資金供給することで流動性の増加を図った 当店 文字通り ドル支援を刷りまくって市場に供給した(p67) さらに2020年のこの中による経済危機で、世界中の中央銀行がまたも 紙幣をばらまいた、こうしてマネーが市場にあふれ マネーの価値が下がっていくほどゴールの価値が上がった(p69)
・日銀がゴールドを買わないのは、どうしてもアメリカ国債を買わなければならないから。アメリカ国債を売って ゴールドを増やしたら、アメリカの怒りを買う(p71)
・ トランプ大統領の掲げる 他国への輸入関税 引き上げなどの通商政策や不法移民対策などの政策が財政支出の拡大を伴う、さらに減税にも言及している。第1次トランプ 政権時代に始まった 減税は2025年に失効しますが トランプ氏はこの減税を継続 、 恒久化すると言っている 。そうするとアメリカは国債をまたも 増発しなければならない (p82)
・現在日本で現役(pの金鉱山は、住友金属鉱山が運営する、鹿児島県伊佐市の菱刈鉱山 のみ (p99)埋蔵量は250トン、佐渡金山から掘り出したゴールドの総量が 80 トンなので、圧倒的に多い。さらに 金鉱石 1頭の中に30から60g の純金が含まれている、世界の平均 含有量が3から5g なのでレベルが格段に高い得点しかし 年間 生産量は、わずか4トン 程度にすぎない (p100)
・ 世界のゴールドの埋蔵量の16%に相当する 6800トンのゴールドが、日本の都市鉱山にある。埋蔵量に関して日本の都市鉱山はダントツでアメリカよりも多い(p104)
・体内に金歯や金を含んだ カテーテルを入れるのは、ゴールドが無害な物質だか、ほとんど 化学反応を起こさないので 当店 体内で酸化し、 錆びることもない 、 つまり 人体に無害である (p107)
・ 通常 ドル高 円安の時代はドルが買われるため ゴールド価格は下がる、 けれども ゴールドは売られず 価格が上がるという構造的な変化が起きている。さらに 為替市場では 日本の政策金利がドルと比較して低く抑えられていることから円安が続いているために、円建て ゴールドの価格は ドル建て ゴールド 価格高騰 円安の両方の影響を受けて、ドル建て ゴールド価格を凌ぐ 大きな上昇を見せている(p140)
・1974年にアメリカの法律が改正され、これまで禁じられていた 個人による ゴールド保有が認められるようになった、 以後 個人投資家はゴールドを買い始めた(p148)
・中国では2021年に 暗号 資産の取引及び採掘を全面禁止 したので、残る 投資先は ゴールド ぐらいしかなく、2024年に中国のゴールド買いが大きく伸びたのも このことが大きい 、特に個人がゴールドを多く買っている(p155)
・ゴールドを売れば 譲渡所得とみなされ、 他の所得と合わせて 総合課税の対象となる、相続も相続資産の対象となる。ただ売って得た利益が50万円以下なら、特別控除により非課税となる 。50万円を超える場合も超えた部分のみが 課税対象になる、 持っていた期間が5年を超えていたら 課税対象は50万円超の部分の半分になる。大事になるのが買った時の領収書である 当店 ゴールドを売る時に 譲渡所得の対象になるのは 売値から買値を差し引いた額である。領収書がなければ、 売値に みなし課税され売値の5%を収めることになる(p188)