・日本のGDP:500兆円、政府資産は700兆円(他国よりも大きい)、純債務は300兆円、純債務の対GDP比:60%は管理できない数字ではない、国家にとっての財政再建は借金を全額返すことではなく、債務である公債残高をGDP比で減らすこと(p32)
・増税の根拠とするために、試算期間を長くし、金利を成長率よりも高く設定する、アメリカ・カナダ・イギリスは成長率が金利より高く、国によっても異なる(p47)
・財政再建のためには、1)デフレ脱却、2)政府資産圧縮、3)歳出削減、4)制度改革(地方分権のための公務員制度改革等)、5)増税、である(p51)
・経済成長により金利上昇は税収増加よりも先行するが、やがて頭打ちになる、経済成長が財政再建となるのは財政学の常識(p57)
・特別会計(178兆円)のうち、約80兆円は国債償還や国債利払い費に充てられており、国債整理基金特会を素通りするだけである(p72)
・31の特別会計の資産、負債一覧表(p75)
・道路公団の資産が学者によれば債務超過になるが、キャッシュフロー分析を用いると、資産超過となる(p79)
・2005年時点での特別会計の資産は、財政融資資金特会、外国為替資金特会で40兆円あるのを始め、合計で50兆円を超える(p82)
・国際金融の理想は、「固定相場制」「独立した金融政策」「自由な資本移動」であるが、この3用件は同時に成り立たず、2つ以下の条件しか満たせない(p93)
・財務省は、埋蔵金から、2006年に20兆円、2007年に10兆円を取り崩した(p99)
・霞ヶ関用語では、完全民営化(民有・民営)と、完全に民営化(NTT,JR初期のように、政府が株式所有、経営形態を民営とする特殊会社化)を都合よく使い分ける(p121)
・2001年末で厚生年金は552兆円、国民年金は72兆円の欠損額となっており、国債よりもはるかに重大な事態である(p142)
・資本主義社会では、経済の牽引車となるのは、起業家のようなおカネを借りる人である(p160)
・現在インフレかデフレかを判断する指標は、1)消費者物価指数(CPI),2)労働単価、3)GDPデフレータ(名目GDP÷実質GDP)である(p164)
・日銀にとって、金融緩和に効果がある「国債購入:資産を買う」は財務省が助かるのでやらない、これが金融政策を誤らせる(p175)
・バブル崩壊の原因とされている「総量規制」は、不動産向け融資の伸び率を、総貸出の伸び率以下に抑えるという内容であり、さほど厳しい通達ではない(p188)
・国から地方に落ちるお金は、1)国庫支出金、2)地方交付税(法人税の34%、所得税・酒税の32%、消費税の29.5%、タバコ税の25%)、3)補助金、4)地方債、である(p217)
・三位一体の改革とは、国庫支出金を減らず、税源を地方へ移譲、地方交付税を見直す、である(p219)
・財務省に逆らって中央省庁改革に取り組んだ橋本改革、公務員制度改革をしようとした安倍内閣は退陣に追い込まれた、中曽根・小泉がうまくいったのは、国鉄・郵政民営化は財務省が反対していないから(p240)
・2006年に景気後退が始まったが、そのときに、定率減税廃止・量的緩和を解除(金融引き締め)が起きたことが原因と考えられる(p282)