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「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ

「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマの写真

・大東亜戦争で負けたのは、物量や技術力の差は敗因の一つであるが、失敗の本質は、日本的な思考法や日本人特有の組織論、リーダシップにある(p10)

・米軍は「目標達成につながる(戦闘での)勝利」が多かったのに対して、日本は少なかった(p38)

・日本はミッドウェー島の空爆は成功したが、レーダー監視・暗号解読により航空機は退避していたので最終的には勝利できなかった(p39)

・大局的な戦略とは、目標達成につながる勝利を選別すること、一方でxx主義とは、戦略として追いかける指標が有効であるか否かにかかわらず同じ行動をとり続けること(p40)

・性能面や価格で一時的に勝利するのではなく、より有利な指標を追いかけて勝利に繋げる(p52)

・意識せずに発見した「経験則による成功法則」では、適用すべき範囲を判断することが難しく、過去の成功事例に拘ってしまう、勝利体験を再現するのではなく、更に有効な指標(競合が発見していない)を見つける(p57,69)

・マイクロソフトの戦略は、新しい二つの指標(ソフト互換性、ネットワーク効果)を発見して、使いこなしたことが最大の成功要因(p64)

・猛訓練で達人的な技能を持つ日本軍への米軍の対応は、達人を不要とするシステム(飛行機の開発と戦術考案、砲弾・レーダーの開発)を用いた(p77)

・強烈な成功例があると、部下の努力が足りないと結論づける「現場の努力が足りない」という安易な結論は、直面する問題の全体像を上級指揮官が全体像を把握していない事に原因がある(p96)

・堀参謀の戦略がパラオ・硫黄島・沖縄島で活用されたのは、1)勝敗を支配している既存の指標を発見、2)敵が使いこなしている指標を無効化、3)支配的だった指標を凌駕する新たな指標で戦ったから(p107)

・型のみを伝承することで、本来必要な勝利への変化を全否定することになる(p143)

・キング元帥は、中央の作戦部員と最前線の要員を1年間前後で次々と交代させた、過酷な最前線を体験したスタッフを中央作戦部に引き戻して活躍させるシステム(p160)

・ガダルカナル島での戦闘は、海軍(第8艦隊)は米海軍としては1812年以来の最大の敗北となった、それを受けてニミッツ司令官は、太平洋地区司令官をハルゼー中将に即座に交代させた(p167)

・日本軍においては、慎重論を唱えた下士官や参謀は左遷・更迭、無謀無能でも大言壮語した人を採用した(p170)

・グラマン社の社長は激戦地まで自ら足を運んで、新たな戦略(指標)を発見して、新型戦闘機を最速で生み出すことになった(p181)

・間違った勝利の条件を組織に強要するリーダーは集団に混乱を招いて惨めな敗北を誘発させる、日本軍の大本営は現地部隊に間違った勝利条件を強要した(p198)

・指揮を執る人間は、「見たくない問題を解決する覚悟の強さ」が要求される(p205)

・日本軍空母は、防弾・防火装備がなく、敵の爆撃・魚雷をすべて避けないと生還できない、アメリカ軍空母はその逆、リスクが存在することを認めるか否かは結果に大きな違いがでる(p231)

・アメリカの行ったリスク対策は、1)迅速に早く対応、2)真実を正確に把握、3)リスクを隠すのではなく、周知徹底することで予防につなげる(p237)