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アベノミクスでデフレ・外食不況は脱出できるのか!?一杯の牛丼から見えてくる日本経済の軌跡とこれから

アベノミクスでデフレ・外食不況は脱出できるのか!?一杯の牛丼から見えてくる日本経済の軌跡とこれからの写真

・1985(昭和60)年には、高齢者一人を 8.2人の生産年齢人口で支えていたが、2015年には 2.6人に一人となるので、今までと同じ保障や給付を行うためには、支えての負担を増やす必要がある(p19)

・飲食業界が低賃金なのは、参入障壁の低さと、競争過多にある。参入障壁の低さは、1)保健所の営業許可、2)適当な立地の場所と、お金・人、3)提供するコンテンツ(内容)、があれば開業できるから(p22)

・デフレが長く続いたのは、不良債権処理の遅れもあるが、過剰な価格競争と固定費の低減によるジリ貧化により、経済のパイそのものを縮小させていたから(p28)

・吉野家の牛丼価格が競合2社比較で高いのは、カウンター接客に加えて教育に経費がかかるため、実際の一杯当たりの利益は、吉野家で9円、すき家:1円、松屋:3円(p49)

・吉野家の場合、牛丼のみの利益率は 2.4%(9/380=2.4%)だが、卵をつけると 12.6%(54/430)、さらに味噌汁をつけると 20.6%(99/480)となる、アラカルトを単品で頼むよりもセットにした方がお得であることをPRして購買単価を向上することで利益率を確保(p53)

・狂牛病問題で決断スピードが吉野家において遅れた理由の一つとして、直営店以外にもFC展開しているので、FCオーナーの意向もくみ取る必要があったため(p63)

・牛丼販売を一時中断することになった吉野家は、煮肉用のタレ(牛丼の命)を結果として廃棄することになった、競合他者がコストが上がっても豪州産を使ってまで販売継続した裏には、煮肉用のタレを活かすための戦略でもあった(p64)

・すき家は、牛丼屋ではじめて「スプーン」を常設した、それも漆塗りの上品なもの、これにより他者がターゲットにしてこなかった女性を取り込めた(p70)

・蕎麦の原価は非常に安いので、回転が上がれば相当な利益がでる、吉野家が「そば処 吉野家」を出店したのはそれが関連しているかもしれない。非常に関連性の低い2つがシナジー効果を出せるかが今後の見どころ(p79)

・カレーの壱番屋が凄いのは、1)ハウス食品がカレールーの安定供給を行っている、2)カレーに合うトッピング(チーズ、揚げ物)や野菜を追加しやすくしている点にある(p103)

・うどん屋の丸亀製麺(トリドール社)は、注文して、うどんができるのを待っている間に、天ぷらや、おむすび等を選ぶ時間があることがポイント(p108)

・飲食業の基本はQSC、Q:商品品質、S:サービス、C:清潔(Cleaness)である(p116)

・業界で1位にならなければ意味がない、2位の知名度が低い、1位になるためには、「差別化」して、「一点集中」すること(p134)

・日本が中国等に進出した理由は、人件費が安く固定費も安いことであったが、何よりも大切なのは、品質と納品までのスパンである(p165)

・撤退後の生産設備は、多くが日本に戻ってきている、ポイントは、1)完成品の出荷リードタイム短縮によるコスト削減、2)法人営業ならではの付加価値戦略によるシェア拡大にある(p169)