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財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済 (講談社+α新書)

財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済 (講談社+α新書)の写真

・大新聞が財務省は日本銀行の見解を無批判に報道(日本経済の悲観論)するのは、財務省の記者クラブ、日銀クラブのキャップを経験しないと出世できないから(p5)

・物価上昇率が2%に届かない場合、むしろインフレの発生は好ましいので、日銀は2013年から国債買い入れを緩めていない。物価が上昇する気配を見せれば、買い入れを減らせばよい(p17)

・政府と日銀を「統合政府」を見れば、その財政状態は改善している。統合政府資産と負債の割合は、2012年の155%から2015年の130%となっている(p19)

・政府からの出資金や借入金の引き上げは、一部の既得権を持つ人にとっては迷惑な話なので抵抗する。これが日本の財政健全化を妨げている(p22)

・日本では素人でも記事が仕組みが整っている、それが記者クラブという制度である(p42)

・日本だけば唯一通貨量を増やさず、他の主要国は通貨量を増やしたので円高が発生した、日本が世界から信頼されるようになったわけではない(p60)

・デフレとは、物価の継続的な下落を意味するマクロ経済学の用語、物価とは世に出回る商品を加重平均して決まる、個別の商品価格の下落ではない(p77)

・外国から借金をすれば、海外から資金が流入するので、資本収支は黒字、日本から外国に投資すると赤字となる。また、経常収支(=貿易・サービス収支+所得収支)が黒字なら、資本収支は赤字、反対もその通り、という関係が必ず成り立つ。(p81)

・国際収支の発展段階、1)未成熟な初期:開国から明治時代、2)成熟した債務国:貿易サービス収支が黒字化した明治時代、3)債務返済国:高度経済成長時代、4)未成熟な政権国:2000年まで、5)成熟した債権国:2000年以降、6)債権取り崩し国(p84)

・2014年末の主要国の対外純資産は、1位:日本366兆円、2位:中国214兆円、3位:ドイツ154兆円、4位スイス・香港:99兆円(p90)

・日銀が国債を半分(新規160兆円の内)も買うので、民間銀行が割りをくっている(p97)

・日銀は国債を満期まで保有して借り換えをしない、手持ち国債を市場で売ることにより、インフレ率の上昇を防ぐことができる(p90)

・日銀の負債に発行銀行券:89兆円があるが、これは世に流通している日本銀行券(現金)のこと、流通価値を保証している点で負債となっているが、一般的な負債ではない(p107)

・プライマリーバランスは、前年の名目GDP成長率を強い相関があるので、財政再建をしたいのなら名目GDPをあげれば良い。名目GDP成長率=実質GDP成長率+物価上昇率なので、物価上昇率=インフレ目標を達成することが大事である(p111)

・ハイパーインフレの定義は、古典的定義(フィリップケーガン)では、年率1万3000%、国際会計基準では年率26%(p116)

・人口の減少は、むしろインフレの原因となる。死んだ人の財産は生き残った人が相続するので、お金の総量は変化なし。モノが減って、お金が現状維持なのでモノの値段が上がる(p123)

・日本全体で資産は7751兆円、負債は7748兆円、日銀の資産3兆円を加えるとバランスする。(p142)

・年収500万円、3000万円の住宅ローンを組むと、債務残高比率600%、政府債務はGDP比で200%超えたくらいでビビるのはダブルスタンダード。日本では中古住宅は価値がない、85%が新築物件。木造は22年で減価償却が終了し、建物価値がゼロになる。(p158)

・消費税の増税において、最初こそは税収は5兆円増えたが、二度目はマイナス、三度目は2.4兆円(p165)

・10年以下の満期国債は全体の75%、現在の国債利回りはマイナス、つまり、10年以内に借り換えによってマイナス金利の国債に入れ替わる、大半の国債が金利を払うものから貰う国債に変わることになる(p191)

・大東亜戦争により、国富の41%(1340億円)が被害を受けた、鉱工業生産力は1935年の2割強、軍人が360万人、従事者160万人、大陸・南方からの引揚者が650万人、合計1000万人以上が溢れた(p203)

・旧円から新円切り替え、預金封鎖が行われた。旧円は新円と交換しない限り、流通させることはできない。交換機間は2月25日から3月7日(1946)のみであった(p204)

・預金封鎖の目的は、インフレ抑制、闇市場から物資と資金をあぶり出すこと、現在の日本ではメリットがないだろう(p207)

・1945年9月=100として、1948年には600、1949年には800となった。インフレ率は月率で4.9%(p208)

・ハイパーインフレを発生させる要件は、1)生産設備の徹底的破壊、2)労働力の極端な不足、3)高額紙幣の大量発行(ゼネスト支援のための補助金=通貨発行を支給)、この要件を、ドイツやジンバブエは満たしていた(p214)

・日本は高度成長から低成長へと転換したが、その時に日本が行ったのは、投資から消費への経済構造の転換、さまざまな自由化による市場開放である(p227)

・ソ連が崩壊して始めたわかったことだが、GDPはその半分であった。1928-1985年までの国民所得は公式統計では90倍であるが、実際は6.5倍、平均成長率は8.3%(公式)に対して、実際は3.3%(p229)

・GDPと失業率の間には、オークンの法則という負の相関、物価と失業率には、フィリップス曲線で知られる逆相関がある。各政府機関が産出した値をこれらの法則にあてはめると、日本の場合はすべて整合する。中国の場合は整合できない(p232)

・日本が中国大陸で戦っていた相手は、主に蒋介石の国民党軍や、張学良が率いた大軍閥(p234)

・財政の壁の根拠となった論文には、政府債務が90%を超えると成長率はマイナス0.1%になるとしていたが、正しいデータを使うと、プラス2.2%であることがわかり、執筆者(ロゴフ・ラインハート)も認めざるを得なかった、つまり債務残高と経済成長には強い相関がないことがわかった(p244)