・政府が国債を発行するのは、企業が金を借りるのと基本的には同じである(p19)政府が使う金は、国内に出回るお金である(p21)
・国債を発行するとき、財務省が民間金融機関に伝えるのは、1)利率は何%か、2)いくら発行するのか、3)いつ償還される(元本が戻ってくる)のか(p28)
・利子は額面満額に対して付くから、最初にいくらで買おうと、受け取る利子の額は変わらない。(p29)
・今後、金利が下がるだろうと予想すれば、入札額を少し高くする(p30)
・日銀は何かを受け取るのと引き換えにお金を刷る、その「何か」が民間金融機関が政府から買って保有している「国債」である(p35)
・日銀が得る国債の利子収入を「通貨発行益」といい、日銀はそれを丸々国に納める、これを「国庫納付金」=税外収入と呼ぶ(p39、44)
・もともと日銀券は、金本位制だった時代に、金や銀に交換できる「証文」として発行された。なので日銀は、つねに日銀券の発行額に見合う、金や銀を保有しておかなければならなかった。日銀券は、交換を保証する「債務証書」であったが、今はその役割は失われている(p42)
・日銀券には本来利子がつかないが、白川総裁時代に、日銀当座預金に0.1%の利子をつけることが常態化してしまい、完全無利子の状態でなくなっている(p42)
・マイナス金利(0.1%)になったのは、日銀当座預金のごく一部で、大部分についてはまだ0.1%の利子がついている(p44)
・国債は、金融市場において「お金」、あるいはかつての「コメ」のような役割を果たしている。国債と株、国債と社債を交換するという取引が基本である(p59,60)
・政府から日銀へは国債の利子が支払われるが、それは納付金として戻ってくるから、財政上の負担にならない、つまり、日銀への国債の利払いは、最後にはプラスマイナスゼロになる。支払い義務がないのではなく、支払い義務はあるが、財政負担にならない、が正しい(p70)
・国債の外国人保有比率が高いと国がデフォルトになる確率は、世界各国の200年以上のデータ分析によれば、けして高くなるわけではない(p79)
・経済成長でも予算は増えるが、増税であれば増加分は財務省のおかげとなって、財務省はその分の予算配分をするとき各省庁に恩を着せられる(p84)
・金利が上がったときの価格下落率は、国債の償還年限に依存する。金利が1%から5%に上がった場合、償還年限が5年なら20%、10年なら40%、20年なら60%である(p91)
・10年以内に日本は財政破綻するなら、10年契約の日本国債のCDSを買えばよい。しかしCDSの保証料率は年0.3%と低い、10年満期まで払っても3%。保証料を払うのを投資とすれば、10年で3万円払って100万円かえってくる33倍という投資効率になる(p100)
・政府の連結バランスシート(日銀除く)では、負債が450兆円多いが、日銀を入れた統合政府バランスシートでは、償還不要の日銀券を債務と考えなければ、50兆円の債務超過であり、ほぼイーブンである。徴税権(750兆円)を加えると資産超過となる(p109、114)
・日本政府の資産の大半は、金融資産である。しかし、実は天下り先への出資金、貸付金が非常に多いので売りたくないという事情もある(p122)
・投資で重要なのは、どちらかというと元本よりも、利子である(p131)
・国内で金融緩和が行われなければ、国内金利が高くなることが予想され、日本に資金が集中・結果として円高となった(p138)
・今のような低金利では、政府需要の押し上げ効果が足りないので、国が国債を増発し、政府需要を高めるという財政政策と、日銀が民間金融機関から国債を買うという金融政策の「合わせ技」が必要である(p146)
・減債基金に毎年繰り入れるのは、国債残高の1.6%と決められている、60分の1、つまり60年で償還するという、60年ルールがあるから。日本だけが例外的にある。理由は国産償還というよりも、予算のカサ増しのため(p178)
・利払い費として、国債発行額の1~1.5%で計算しているが、実際には0.1%程度で足りる。日銀からの国庫納付金と政府資産の利子収入でまかなえるので。従って国債費(債務償還費+利払い費)の、23.6兆円のうち、10兆円程度は計上する必要がない(p180)