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summary

誰も教えてくれない日本の不都合な現実

誰も教えてくれない日本の不都合な現実の写真

・国。社会の幸福と「自分の幸福」は全くの別物で、それを切り分けて考えることが、これからの社会をうまく生きていくための大事なコツである(p9)

・人類が発展したのは農業・畜産業のおかげです、効率的に食べ物を手にいれられるようになったから、みんなが農業をやらないでも良くなった、つまりヒマになった人が、道具を作ったり学者になったりして国の技術や知識レベルが高まった。国として余力がないと国の維持に必要ない予算はどんどん削られる(p21)

・若い人が選挙に行っても政治は変えられない、20-39歳までの日本人は40歳以上の3分の1しかいない(p26)

・人口が減った地方に人を戻すためには、日本全体の景気をよくするしかない、歴史を見ても地方都市が活性化したのは高度成長期であった(p32)

・少子高齢化対策で移民を増やすのはいいことには思えない、人を雇うために時給を上げるのが経済的には普通なのに外国から人が増えたら時給は下がるので。時給が上がると困るのは、経済界の偉い人や、働く必要がなく商品が安ければいいと考えがちな高齢者である(p43)

・食料自給率が38%(2017)でも心配ない、カロリーベースで計算しているから、カロリーの高い小麦粉や油をたくさん輸入していたら自給率は下がる(p46)

・日本人の平均給与は下がり続けている、2019年には年収200万円以下の人が1200万人を超えた、全体5000万人の4分の1近くの割合となる(p44)

・日本の株式市場は不健全、国が書い続けているので値下がりしない、これは本来なら潰れるべき企業がゾンビのように生き残っていて健全な経済成長を邪魔している(p75)

・ガソリン自動車関連の企業は厳しい、これまで日本経済を引っ張ってきた自動車産業が今後ますます苦しくなる、これからはガソリン自動車から電気自動車に切り替わるのは間違い無いから(p76)電気自動車や自動運転が主流になると、今ほど性能が重視されなくなる(p77)

・タワーマンションは住むだけ損、数十年後には環境の悪さから居住者が離れていく、すると管理費・修繕積立金が足りなくなって補修ができなくなり、警備員を雇えなくなる、資産価値がさがり売るに売れなくなる(p83)

・地方自治体にお金を流したいのであれば、宝くじを買うよりも「ふるさと納税」をやった方が良い(p87)

・貯金のない人は最優先で貯金をすべきだが、何百万円ものお金を銀行に預けているから安心というのは考えもの、現金の資産は時間が経つにつれてどんどん価値が下がっていくから、銀行預金だけでは資産が目減りする(p97)

・なぜ日本の生産性が低いか、日本人が頑張ってモノを作りすぎるから、同じものを作り続けた方が効率が良い。別の国などの新しい市場を開拓するために新商品を出すのなら別だが、日本の場合、各メーカが新商品を出すのは日本人向けの商売ばかりで、これは無駄である(p141)

・年長者のアドバイスは役に立たない、昭和だったら経験・コネクション・知識が若い人の役に立つことがあった、今求められるのは、過去の経験よりも新しい知識を吸収しようとする好奇心である(p113)

・世の中には収入の増加につながる「スキルの貯まる仕事」とそうでない仕事がある、唯一未経験でチャンスがあるのは新卒くらい、20代のうちにスキルが身につく仕事ができないと、後々キツくなる(p123)

・成果主義は導入しても失敗する、5割以上が有能でなければ成果主義を導入しても失敗する、なぜなら、5割以上が有能な人間なら、成果主義にして4割の無能な人間が全員辞めても会社はなんとかなる、でも有能な人間が2割で残り8割が無能だったらどうなるか。8割の無能な人間がサボったり、2割の有能な人間に対する嫌がらせをして現場がうまく回らなくなる。その結果、2割の優秀な人間は転職して、無能な人間だけが組織に残る最悪の結果となる(p127)

・会社で正義が貫かれるとは限らない、中小企業というのは、基本的にその会社を作った社長が自分の利益のために立ち上げた組織であり、雇われている社員は「社長のお手伝い」をしている人間である、社長がそれを良いと思っていれば、それが正義となる(p130)

・日本企業が昭和の時代に成功できたのは、年功序列のシステムでもなければ日本人が優秀だったからでもない、国の人口が増えた上に、日本ほど頑張る国が他になかったから(p134)年功序列は「真面目さ」を評価するシステムであり、個人の努力・工夫・成果を評価しない(p135)

・容姿が整っている人は人生うまく行きやすい、もちろん能力も大事だが、この社会は容姿などによる印象がかなり大きな比重を占めている、なので工夫できるところは工夫して、外見を変える努力が必要になる(p159)特に注意すべきは髪型、服装(無地の服をきて、ちゃんと洗濯した清潔な服を着る)が大事、ちょっといいお店の店員さんにトータルコーディネートをしてもらうのも良い(p155)

・道徳教育において、悪い人が存在することを前提にすべき、つまり、悪人には冷たく当たりなさい、といったことも教えて、それに加えて相手が「いい人」であるなら「人の喜ぶことをしなさい」と教えるべきである(p163)

・日本社会は、儒教・神道・仏教などが交じり合った独自の道徳観が人々の間で共有されて社会が成り立っているが、海外の多くの国ではその役目を宗教が担っている、だから、他国の宗教をある程度理解しておかないとその国の人とうまくコミュニケーションが取れない(p166)

・努力すること自体は悪いことではないが、努力すれば結果が出るとも思わない、努力でなんとかなることもあるが、実のところ、人生では「運」に左右されることが、幸か不幸か多い(p190)にもかかわらず「努力しなさい」と言われるのは、社会をリードする人たちの多くが「努力する」ことをなんでもないと思える人だから(p208)

・心理学の分野では、30−35歳をすぎると性格が変わらなくなることを示す研究結果が出ている、自分の性格とうまく付き合っていくことを考えるべきである。自分の老害化が怖いのは、それまでは周囲から許されていた性格・行動が、ある日突然「許容量ゼロ」に見舞われて、完全拒絶を受けがちなことである(p193)

・人間の幸せを生む要因は何かという結論は「いい人間関係」が幸せを感じさせるということ、家族や友達関係が幸せに直結する。良い人間関係とは、本当に困った時に助けてくれる人間である(p221)

・本を読む前にすべきこと、食事と運動と睡眠、バランスの良い食事、たまには体を動かす、さっさと寝る、これが万人に当てはまる能力向上の方法である(p229)

2023年7月7日読了