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なぜGMは転落したのか アメリカ年金制度の罠

なぜGMは転落したのか アメリカ年金制度の罠の写真

・2006年までの15年間で、GMは従業員の年金プランに550億ドルをつぎ込んだ一方で、配当は130億ドルしか出さなかった(p15)

・GMの労働組合は、会社が資金を出す月125ドルの年金、物価スライド式の賃上げ、コスト半額負担による医療保険という内容と引き換えに、1955年までの5年間労働争議(ストライキ)を休止すると言う契約に合意した(p35)

・賃金には税金がかかったが医療給付にはかからないので、給与以外の付加給付を求めるようになった(p37)

・1961年にGMの労働者25万人を率いてストライキをうつと、賃金は2.5%であるが年金は12%増加を勝ち取った、さらに従業者向け全額健康保険、退職者向けの入院・医療・手術保険の半額を勝ち取った(p46)

・1963年のGM利益がピークだった頃、現役従業員(40.5万人)に対して、年金受給者はわずか3.1万人であった、年金基金へのGM拠出金は9500万ドルに対して、支払った給付金は2500万ドルであり、かなりの黒字で運営されていた(p47)

・1964年の労使契約で、アメリカ史上最高益を発表したGM(シェア50%)は、年金は50%上昇、15年間で年金は3倍、退職者の医療費が50から100%負担することになった(p47)

・1979年の契約では、15日の有給休暇以外に9日の休暇の増加、さらに数週間のバカンスが認められた(p62)

・2003年の交渉では、早期退職者への給付は月3000ドルあまりに引き上げられた、UAWに属する労働者は健康保険費用の7%を払うのみ、全国平均は32%(p93)

・2005年のGMシェアは25%となり(ピーク時の半分)、1964年よりも販売台数が少なかった(p95)

・2005年の在職従業員は14万人に対して、退職者及び扶養家族含めて、110万人の治療費を払っていた(p96)

・旧世代の標準的な労働者は40年間働いて10年程度年金生活をした、現在は25年間働いて、ほぼ同期間年金生活をする(p114)

・政府機関が年金給付を始めたのは民間企業よりも早かった、しかし導入されたのは危険な業務から、1857年に障害を負った警官に受給資格があったが、1878年に25年勤務した者で55歳に達したすべての警官に年金が拡大された(p119)

・サンディエゴ市は、観光地としての魅力を宣伝したにも拘らず、ホテル室料にかかる税金はカリフォルニア州で最も低かった、ごみ収集は無料で行っていた(p226)