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共生経済が始まる 世界恐慌を生き抜く道

共生経済が始まる 世界恐慌を生き抜く道の写真

・2008年秋からの雇用調整は、かつて5年を必要としたものを、10分の1の短期間で済ませている(p17)

・アメリカ企業が編み出した究極の「働かせ方の自由化」であるインディペンデント・コントラクター(独立契約者)が日本でも増加している(p38)

・20年前にあった「まるきん・まるび」と「勝ち組・負け組」の違いは、1)この格差拡大を是認する勢力が増えた、2)アメリカ同様に少数の富裕層がさらなる減税を求めている、3)人口減少、がある(p42)

・市場至上主義者らのいう競争力や価格の高低だけを尺度とする「合理的選択」とは次元の異なる取り組みにより、独自のマーケットが生まれつつある(p53)

・デンマークでは既存の電力会社は、再生可能エネルギーによって生み出された電力は、すべて買い入れる義務がある(p60)

・地域社会では、読者の密度は圧倒的に地元紙が強い、東京で思い込まれているほど中央紙は強くない(p86)

・共生経済を可能にする地域通貨についてドイツのミヒャエル・エンデは、お金とはパン屋でパンを買う購入代金としてのもの、マネーは株式取引所で扱われる資本としてのもので、両者は全く異なると説明している(p93)

・高知で始めた地域通貨(RYOU)は、現在では高知の経済力が弱いので円高リョウ安となる、輸入品が高くなるので自給率をアップする工夫をするようになる、一方で輸出競争力は高まるので外貨を獲得することも可能になる(p94)

・2000年4月にアルゼンチンで実施された「預金流出防止法」によって、一般預金者の定期預金は凍結解除後も、そのまま解約できずに国債に変更させられた(p118)

・IMFは経済的に困窮する国に救済融資を行っているが、融資と引き換えに市場化、国有企業の民営化を迫っているのが実態(p120)

・全世界の国が貿易決済に必要とするドルは総額で8兆ドルだが、世界を駆け巡っている投機目的のドルの総額は300兆ドル、全ての国のGDPが30兆ドルと考えると、投機はとても大きい(p121)

・ヘッジファンドが享受してきた巨大な利益の源泉は、世界に存在するあらゆる「格差:規制格差、為替格差、価格差、税率格差、生活格差」にある(p131)

・ハイテク先端工場の現場に働く労働者に4種類の差別が常態化した、1)少ない正社員、2)派遣、パート労働者、3)業務受託会社から来るフリーター、アルバイト、4)擬似独立自営業者(擬似請負)、である(p158)

・日本の対外純資産の9割は、為替相場に大きく左右される債券であり、基軸通貨国であるアメリカ次第(p181)

・郵政民営化の選挙において、獲得議席数ではなく獲得票数でみる
と、自民・公明は合計3350万票、非与党の合計は3450万票であり民意は「ノー」ともとれる(p203)

・ほんものの「いざなぎ景気」は、1965年11月から1970年7月まで57ヶ月続いたが、生活実態に近い名目GDPは2.2倍に成長したが、今回の景気回復期(2002年2月から2006年11月までの58ヶ月)における名目GDPは1.04倍、雇用者報酬は115%増加に対して、今回はマイナス0.8%(p211、223)

・景気循環の仮説が崩壊している根拠として、1)日本の勤労者は正当報酬を得ていない、2)短期の株価経営、成果を労働でなく株式配当、3)利益は海外で稼ぐ、日本上位10社で外貨収入の3分の1、30位で半分を稼ぐ、これが小泉改革=新自由主義改革の成果(p213)

・アメリカにおいて、サブプライムローンに特化する業者には連邦政府の規制なし、プライムローンには厳しい規制がある、本来は逆(p219)