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summary

凄い時代 勝負は二〇一一年

凄い時代 勝負は二〇一一年の写真

・2008年のうちに金融大破綻の危機が回避できたのは、1)いずれの国も通貨援助をし合う、2)赤字予算を組んで需要を創造して、景気を振興する、である(p19)

・日本の問題は、製造業を中心とした物財面のみを自由化しながら、21世紀の成長分野である、医療・介護・育児・教育・都市運営・農業を完全な統制のままにしてきたこと(p31)

・21世紀の新世界にふさわしい地価社会にする大改革をするためには、1)気質(価値観)、2)体質(行為基準)、3)体格(社会構造)を抜本的に変える必要あり(p35)

・最も危険なのは長期の消費者金融なので、その前に運転資金(ジャング・ボンド)、設備資金(ITブーム)が普及した(p45)

・新しい工業を興すには、1)巨額資本(規格大量生産を実現)、2)広域市場(大量販売する場)、3)中堅技能者の大群(販売機構の運営)、が必要である(p49)

・世界に先駆けて新しい時代を開くのが難しいのは、成長する新産業より衰退する古い産業のほうが、生産量・就業者数がずっと大きいから(p59)

・中国は一人当たり3000ドル所得の貧しい状況だが、2008年に600万人の大学卒業者がでた、中国の生産力は世界比6%に対して、大卒者数は30%(p64)

・バブル景気が生まれた原因は、1)過大な将来予想、2)円高不況を恐れて低金利政策、3)多くの開発プロジェクトを実行、である(p67)

・80年代の円高時は、日本国内の市場は日本企業の聖域であった、国内流通・企業系列により輸入品は制限され、日本製品を高値で売れた(p69)

・橋本内閣の失敗は、金融と経済構造改革の前に、財政改革(消費税率アップ、医療費負担)をしたから(p75)

・企業や都市の盛衰を決めるのは、ビジネスモデルや技術開発の中核となるごく小数の人々、歌舞伎の場合、中心となる役者100人の周りには11.1万人が職を得ている(p88)

・アメリカでサブプライムローン危機が発生すると、アメリカの金融業者が資金を欧州から引き上げ、欧州機関はユーロ資産を売却してドル借金を返済したので、東欧には返す金がなかったので危機に陥った(p122)

・石油に始まる資源、農作物の過剰により、その供給地としての植民地の存在価値がなくなったため、独立した(p125)

・冷戦構造の消滅により、1)ドイツ再統一、2)欧州統合の大改革、3)軍事面によるアメリカの一極支配、4)経済のグローバル化がもたらされた(p135)

・ユーロが基軸通貨になりえないのは、1)税制、財政権限が各国政府にある、2)発券額が少ない、3)政治的軍事的力が少ない、である(p142)

・世界の価格を決める正当性を満たす条件は、1)自由、2)公開、3)先物、である(p218)

・暗く辛い世の中にした将軍が好評なのは、その記述者がほとんどが下級武士であったから、彼らは不況では相対的に豊かになるので(p227)

・金融危機の損失が少ない日本が、実態経済で最大になる理由は、1)日本は水平分業なので輸出が減少するほど輸入が減少しない、2)高級品に集中、3)経営体質が古く労務費の弾力性が乏しい(p250)

・小泉内閣の特徴は、1)主流派以外から生まれた、2)国公営事業の民営化に熱心、3)長年の財政運営の基本(ケインズ政策)を否定して国債発行を限定し公共事業を削減である(p279)

・公務員制度改革の要点は、1)公務員を身分から職業に、2)官僚内閣制から議院内閣制へ、である(p298)