・企業がフリーターからの採用に消極的なのは、一般的な賃金体系がいまだに年功序列だから(p22)
・工場では主婦のパートで、事務部門は一般職女性を退職させる(結婚、出産後)ことで人員調整してきた(p39)
・主要先進国では、学士の価値は大暴落している、ホワイトカラーは修士以上が基本、政策立案者の多くは博士号取得者である(p72)
・今でも大学卒業というのは、入社試験の受験票程度の価値はある、一定ランク以下の大学だと受験することが難しくなる(p79)
・少子化問題の根本原因は、子供をもちたくてももてない家庭の閉塞感に存在する、移民受け入れでは、これに対する解決にならない(p91)
・日本、シンガポール、香港の一人当たりGDPは同じ、これは東京以外では新興都市(シンガポール、香港)にすでに負けていて、優秀な外国人の確保は難しい(p97)
・企業がリストラをする際には、整理解雇の4要件(人員整理の必要性、解雇回避努力義務の履行、被解雇者選定の合理性、手続きの妥当性)を事前に行う必要がある、新卒採用のストップ、非正規雇用者のリストラは当然含まれる(p108)
・賃金の企業間格差は、日本・アメリカにおいて大きい、日本では10%の大手、賃金水準の高い20%の会社を頂点として、中堅企業、中小企業の下請け、女性、非正規雇用といった格差がある(p132)
・雇用調整助成金は、すでに職についている正社員を助けるものであり、すでに失業中の失業者、これから社会にでる若者に対してはむしろ逆効果になる(p138)
・日本型雇用システムが機能不全になったのは、1)生産年齢人口(15-64歳)が減少、2)経済停滞のなか人件費総額を増加できなくなった、3)勤続年数の引き伸ばしが有利でなくなった、がある(p141)
・規制緩和により派遣社員が増えたのではなく、規制緩和がぜんぜん足りなかったから、派遣社員が増加したのが正解(p164)