・工業の力を失ったイギリスは、覇権国の地位を守るために思いついたのが、基軸通貨としての地位を利用して「お金を働かせる=世界の高利貸し」というアイデアである(p30)
・金融機関は、融資から得られる小さな利益では満足できなくなり、複雑な金融工学を使って創り上げた金融商品=証券化である(p34)
・企業から利益を受けているのは、主に経営者、従業員、株主の三者で、2000年と2005年の比較で、経常利益は52%、役員報酬は85%、配当金は159%増加したが、従業員の年収は減少(p42)
・GMの社債や借入金にはCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)と呼ばれる支払保険が設定されていて、破たん処理しなければ保険金が降りないという事情があった(p46)
・バブルが崩壊するのは、みんなが一斉に同じ投機対象に向った後である(p48)
・ドルが金兌換停止後も基軸通貨の地位を保てたのは、アメリカ経済への圧倒的な信頼があったから(p50)
・江戸時代の税率は50%と言われる(五公五民)が、綱吉以降、幕府は年貢を決めるための検地を行っていないので、実際の税率は50%とよりも低く、十数%と言われている(p58)
・労働時間は、大企業ほど短く、小さい会社ほど長い、独立するともっと長くなる(p69)
・30歳を過ぎてから転職をする場合に求められるのは、幅広い専門性であり、高度の専門性ではない、会社が必要としているのは、人件費が安くて会社の色に染まりやすい20代か、どんな変化にも対応できる能力を備えた使える人材のどちらか(p71)
・どんな会社にも、馬鹿な上司、嫌な上司はいる(p72)
・会社が求めているのは、自分の頭で考えて行動できる社員、その能力を磨くためには正社員になって経験をつむのが一番良い(p74)
・ネットオークション等で高値がつくのは、1)保存性、2)保管性(大きさが適当)、3)鑑賞性、4)稀少性、である(p98)
・新江戸時代の付加価値を重視する企業は、価値がわかる人だけ買ってくれれば良い、その代わりお客の期待は裏切らないように品質を保つ努力をする、作品の感動を消費者と共有する(p139)
・消費税を社会保障費の財源に充てるという考え方は、お金持ちや企業の負担が減ることを意味する(p153)
・万一の備えとして、生活費の3年分は預金しておいて、残りの余裕資金で株を買う、まともなビジネスをしている会社を選ぶ、配当利率は3%程度(p160、163)
・避けるべき企業は、環境関連銘柄と、中国と値段勝負をしている会社、日本企業は中国企業が真似できないような高付加価値製品で勝負すべき(p164)