・自国通貨建ての対内債務でデフォルトを起こした国はない、唯一の例外として1998年のロシア政府が対内債務もデフォルトした、この時対外債務は9割を占めていた(p15)
・政府は自国通貨を発行できるので、対内債務は、対外債務(外貨建て、かつ、外国からの借入)と異なる(p15)
・バブル崩壊の恐慌局面では、民間投資意欲が委縮するので、この時に負債と投資拡大ができるのは、政府以外にはない(p17)
・第一次世界大戦終結時には、日本は巨額貿易黒字(数年程度)を続けたので、日本はアメリカに次ぐ世界第二位の対外純資産国になっていた(p21)
・マクロレベルでは、税金とは、国民全体所得から政府に分配された所得(p25)
・子ども手当等の所得移転は、GDP上の政府支出ではない、政府所得が家計や企業に移転されるに過ぎないから、移転時に生産やサービスが発生しないから(p28)
・現在の日本は法人企業の7割が赤字で法人税を払っていないので、税収弾性率は「3」程度、名目GDP1%成長により、政府税収が3%増える(p31)
・貯蓄とは、消費や投資としてGDPに向かわなかったもの、それを増やしてもGDPは増えない、従って、デフレ期の国が増税すると国民可処分所得が減少してGDPがマイナス成長になる(p35)
・消費や投資に使われたお金は、なくならない、家計から企業などへの金融資産へ移動し、やがて従業員給与として家計の金融資産へ戻ってくる(p56)
・日本政府の負債(国の借金)が増えた場合、最終的には家計や企業の金融資産が増えるだけで、財政破たんにはならない(p61)
・アイルランドが問題だったのは、バブルを引き起こしたユーロの最後の貸し手が、自国民ではなかったこと(p72)
・アイルランド政府が自国通貨の発行権限を持っていれば、インフレ覚悟で国債発行して、中央銀行が買収して政府をサポートできたが、ユーロ加盟国のためできなかった(p74)
・ドイツのみが雇用環境を改善しているのは、ユーロ為替レート下落により、輸出競争力が高まり、輸出依存度:38%の経済に好影響を与えた(p88)
・恐慌期に緊縮財政により悪化させる政策ミスは、1997年の橋本政権、現在のユーロ圏に限らず、歴史的には何度も繰り返されてきた(p100)
・財務省が増税をしたがる理由は、「増税と軽減税率のセット」で天下りを確保するため(p118)
・日本は少子化で人口減だからデフレは単なる言い訳、ロシア(毎年何十万単位で減少)は10%前後のインフレ、台湾・韓国も日本以上の少子化だがデフレでない(p123)
・デフレ(恐慌)の定義は、バブル後に民間負債や投資が急減することで、供給能力過剰になり、結果的に物価は下落する、物価下落=デフレではない(p125)
・橋本緊縮財政以降、公共投資を減らしたが、負債総額は増加した、生活保護等の所得移転系の支出を増やしたので(p130)
・米国の2010年の量的緩和第二弾は、ドル発行の代わりとして、長期米国債を買い上げた、政府が発行した長期国債を、FRBがドルを発行することで買い上げた(p140)
・所得移転を拡大したいのであれば、エコカー減税のような「必ず有効需要が発生する」支出に絞るべき(p145)
・岩手県普代村の防潮堤(15.5m)は東日本大震災の津波を完璧に防いだ(p166)
・政府の用地買収に限らず、土地の売買は所得移転であり、民間でもGDPにはカウントされない(p173)