suu3.jp 戻る

summary

財政危機と社会保障 (講談社現代新書)

財政危機と社会保障 (講談社現代新書)の写真

・年金制度のうち、全国民に共通する一階部分の「基礎年金制度」は、保険料で賄われているのは半分で、残りは国庫負担という形で税金が投入されている(p26)

・戦後の日本で幸いだったのは、戦後のインフレにより国際価値が急落して、事実上、国債が償還された、1945秋から1949春までに物価が98倍になった(p32)

・2010年度の経済財政白書も、国債の国内保有率と国債金利の間に何の関係もない、保有者は機関投資家なので、リスクを感じたら一気に売られることになる(p53)

・強い社会保障は、GDP成長率をむしろ低めにしてしまう(p73)

・日本全体の金融資産の5割は上位1割が、8割は上位3割が保有している、このような資産家達は公的年金額が多少増えても、影響を受けない(p78)

・日本の医療、介護、保育産業は、多額の公費投入によってかろうじて支えられている、公費投入により保険料や自己負担のダンピングが行われている(p82)

・2010年現在、生産年齢人口はすでに8100万人で、1985年頃の水準になっている(p103)

・公的年金はもともと「積立方式」(厚生年金:140兆円、国民年金:10兆円はその名残)であったが、高度経済成長時代に、保険料を低く年金を手厚くするということで、いつの間にか「賦課方式」に移行した(p120、138)

・公費投入率は、国民健康保険、後期高齢者医療制度は約半分、医療保険は4割、介護保険は6割、基礎年金は半分で、社会保障費全体では3割以上が公費負担(p123)

・年金制度は、予想外に長生きしてしまった倍でも生活費が枯渇しないように掛けておく保険であり、権利ではない(p132)

・巨額の積立金は失われ、差し引きで800兆円(厚生年金:690、国民年金:110兆円)もの積立金は浪費されてきた(p139)

・現行の後期高齢者医療制度は、2013年に廃止され新たな制度になることが予定されている(p165)

・病院の小児科医を疲弊させているのは、児童の自己負担額低下の影響がある(p169)

・介護産業は公費投入率が大きいため、医療産業以上の大変な料金ディスカウントが行われている(p182)

・介護ヘルパーの賃金引上げができなかったのは、介護報酬という公定料金に、介護産業の料金価格が固定されていたから、2006年の介護報酬改定において介護報酬を大きく引き下げたので介護労働力不足をさらに悪化させた(p188)