・現在一人の日本人が1日に消費する総エネルギー量は30万キロジュール、毎日口にする食物はおよそ1万キロジュール(2400Kcal)なので、その30倍以上のエネルギーを使って生活している(p13)
・植物が光合成によって固定化する太陽エネルギーは、0.1%にすぎないが 1000億キロワット(1000億キロジュール毎秒)という莫大な量である(p20)
・人口が増えることになった転機は、1万年程前に人類が発明した「農耕」にある、人類が太地の一部を切り分けて自分たちのみの食糧を育てることを発明した(p27)
・植物の化学組成を多い順にあげると、炭素・水素・酸素・窒素・硫黄・リンとなる、4番目以降の元素は、土に含まれていたものを吸収している(p29)
・窒素こそが地球の定員を決めている元素である、以前はグアノ(鳥の糞や死骸が変質したもの)と呼ばれる肥料を欧州はペルーから輸入していた(p31、32)
・19世紀後半になると、グアノは肥料ではなく火薬(硝酸カリウム、ニトログリセリン)を合成する原料として消費されるようになった、グアノがなくなると、チリ硝石(硝酸ナトリウム)が19世紀前半に見つけられた(p35)
・ハーバーは高温高圧でオスミウムという触媒とともに反応させるとアンモニアが固定化されることを確立し、それをBASFへ売り込んだ、それを若いエンジニアのボッシュが3年後に工業化させた(p42)
・1913年に窒素肥料である硫安(硫酸アンモニウム)をビジネス化したが、第一次世界大戦勃発により、火薬原料の硝酸の合成プラントに変更した(p43)
・ドイツは講和会議にて、BASF社の工場閉鎖を免れる代わりに、アンモニア工業生産技術は開示することになった(p45)
・電気エネルギーに変身する第一次エネルギーは全体の40%、原子力は100%変更されるが、天然ガスは60%、石油は10%程度(p57)
・最初のオイルショックがくるまで、1リットルの石油が1セント、当時のコカコーラが1ドル(p67)
・シュメール人は多くの立像を残したが、接着剤としてアスファルトを用いた、水と混じらない性質や熱すると溶ける性質を利用(p70)
・コークスとは石炭を蒸し焼きにしたもので、硫黄などの臭いや煙の元になる成分が少ないうえ、燃焼温度が高いという長所がある、中華料理はコークスの火力により発達した(p73)
・イギリスでコークスが独自に発明されるのは17世紀、13世紀後半からは石炭の燃焼によって排出される煤煙が人類による初めての大気汚染をもたらした(p73)
・ペリーは日本人を威嚇するために、黒煙を大量に発生する質の低い石炭を燃やした(p84)
・三池炭田を購入したのは、三井財閥の一角の三井物産、落札価格は455万円、三菱に払い下げられた長崎造船所(9万円)比較でも高値(p92)
・ドイツ各地に建設された合成燃料の工場はピーク時(1944初頭)には650万トン(年間)を生産し、戦争で使用する航空燃料の9割以上を賄っていたが、その後に空爆を受けて壊滅的となった(p104)
・陸軍は府中市、海軍は大船・四日市・徳山に人造石油工場を作ったが殆どが破壊された(p107)
・新潟から秋田に点在する油田から噴出するガスのヘリウム同位体比の測定結果は、明らかに地球深部から漏れ出てくるガスを含んでいることを示した(p126)
・19世紀中ごろにスコットランドで開発された方法である黒色頁岩(海底にたまったヘドロ)を乾留してできた油(イギリス:パラフィン、アメリカ:ケロシン)は高価だった鯨油の代替品としてランプ用に使われた(p138)
・栄養分が流れ込んだ海はプランクトンが異常に発生する、その死骸が腐るとバクテリアによって分解されるので海水中の酸素が消費されるのが問題となる、他の生き物が生きていけなくなる(p139)
・赤潮により海が広範囲にわたって酸欠状態になりヘドロが溜まった、その一部が石油へ変質した(p144)
・和親条約により開放された函館では、釧路の西隣の白糠で採炭されたものが使われ、後に積丹半島の茅沼で採掘されたものが使われた(p152)
・三池炭田は当初はおもに囚人や外国人の強制労働で支えられて安価で石炭が供給された(p157)
・有機物が高温にさらされると、酸素ガスが十分にあれば二酸化炭素と水になるが、そうでない場合はメタンとなる(p167)
・日本近海では、静岡県から高知県沖に広がる「南海トラフ」において、ハイドレードが大量に存在していることを確認、新潟沖では海底にまで顔をだしてそこから溶け出したメタン泡が海底から立ちあがている(p175)
・当初天然ガスは水分を取り除かないままパイプラインで送られていたので、圧力の高いパイプライン内でハイドレートが形成され、目詰まりを起こして爆発につながった(p180)
・東京都、埼玉県南部、千葉県ほぼ全域に、大量の天然ガスが存在している、埋蔵量は日本の天然ガス消費量の5年分に相当、地盤沈下のためガス採掘は禁じられている(p183)
・毎年0.4%分の炭素が減っていく(炭素サイクル参照)が、そのを補うのが火山活動(p199)
・ウラン238とウラン235の平均寿命は、それぞれ65億年と10億年(半減期:45,7億年)もある(p205)
・陽子を繋ぎ止めていた莫大なエネルギーを放出する場合、瞬時に運動エネルギーに変えるのが原子爆弾、ゆっくりと電気エネルギーに変えるのが原子力発電(p209)
・核分裂によって生じる中性子の一部を核分裂しない原子に吸収させ、生成される中性子数を一定に保つことを「臨界」という(p210)
・広島に投下された原爆は50キロのウラン235が用いられて、1キロが爆発、その時に800億キロジュール(=石油換算で1000トン)が放出された(p211)
・1963年に核実験の舞台が地下に移るまでに原水爆あわせて2000発が世界中で爆破された(p212)