・破綻とは、古い秩序が終わり、新しい秩序が始めることであり、けして「この世の終わり」ではない(p19)
・アルゼンチンは破綻後1年でGDPの1.5年分(日本では730兆円相当)の政府の借金が増えたが、インフレ率は41%で打ち止め、それ以降は10%程度で推移している(p21、プレゼン4)
・1999年を基点とすると、2010年頃までの実質GDPの伸びが、どの破綻国(ナイジェリア、インドネシア、ドミニカ、アルゼンチン、エクアドル、パラグアイ、ウルグアイ、アイスランド、ギリシア)も日本やアメリカを上回っている(p30、プレゼン7)
・財政黒字は経済の安定を一切保証しない、大恐慌前のアメリカは11年連続で黒字、フーバー大統領が大不況を放置して景気対策をすることなく政府の支出を削って黒字を続けて経済は悪化した(p43)
・アメリカは大恐慌から第二次世界大戦にかけて、14年間のうち8年を税収よりも借金が多い状態にして世界の覇権を手に入れた(p54)
・勤労者の給料は、勤め先の企業の「粗利」から支払われるので、粗利=GDPが増えなければ休業は増えない(p55)
・人口はインフレの決定的要因ではない、アメリカは建国後の130年間、人口急増(数百万人から1億人)でもインフレにならなかった、イギリスも同様、現役人口減少国でデフレなのは日本のみ(p61、64)
・デフレかどうかは、現役世代の人口よりも、政府総支出のほうが関連性が高い(p63)
・2010年日本の中央政府の借金は919兆円、125年前の明治18年(1885)のGNPの114万倍、なのでこれから125年後には現在のGDPの114万倍である5万6千京円になっていてもおかしくない(p75)
・明治維新以来、国の借金がゼロになったことは一度もない(p80)
・おカネというものは、それこそ即座に、かつ無限に創りだせるもの、これが「モノ」との違い、おカネは金属片、紙切れ、帳簿上の数字記録、コンピュータサーバの情報に過ぎない、FRBはたった3年間で1.8兆ドル(約140兆円)(p84)
・人、モノ、カネのうちなくても大丈夫なのは「カネ」のみ(p88)
・本当に防ぐべきは、おカネが足りなくなる「財政破綻」ではなく、モノが足りなくなる「物流上の破綻」(p91、158)
・世界中の政府の金融純負債は合計で2300兆円、ということは世界中で民間部門の金融純資産が合計で2300兆円あることを意味する、これは必ず釣り合うもの(p100)
・世界中の政府が借金まみれから貯金まみれになるには、民間部門が借金まみれになる必要がある(p100)
・民間の貯金と政府の借金の差が、国全体の貯金=対外純資産と一致する、これは日本が世界最大(p106)
・国債は定期預金と全く同じ性質ものの、00→10年において、日本は国全体の負債が 150兆円減少、アメリカは3700兆円増加している(p111)
・株や土地が暴落しても「おカネ(現金+預金)」は減らない、おカネは消えずに、損した人から得した人に移ったのみ(p114)
・株式時価総額は、世の中全体のおカネの量とは無関係に膨らんだり、小さくしぼんだりする(p118)
・継続は最終的にはおカネではなく、モノである、日本とギリシアの違いは、1)借金している通貨を自分たちで発行できるか、2)モノづくりが強いかどうか(p127)
・2008年にアイスランドが財政黒字が続く中(負債が減っていく中)で破綻したのは、国有化した民間銀行の外貨建て借金が返せなくなったため(p133)
・経常収支こそが政府の財政余力や経済安定度を知る大事な指標、ポルトガル・アイルランド・イタリア・ギリシア・スペインに共通していたのは、危機発生時に経常赤字であった(p138,140)
・ジンバブエ大統領のムガベ氏は経済を奇跡的に発展させた功績で英国女王からナイトの称号まで授与されたが、白人経営の農場を強制収用したので農業が大打撃、経済制裁もありスーパーインフレ、これは物流上の破綻が起きたため(p167)
・財融債を政府負債に加えると、2008.12に国の借金が個人の正味資産を上回っているが、破綻は起きていない、企業を見ていない時点で完全に間違い(p174)
・終戦直後の預金封鎖は、国の借金を返すためのものではなく、インフレ対策、なので強烈なインフレ対策としかならない預金封鎖は、世界一インフレ率の低い日本では無意味(p176)
・戦後のインフレの原因は、米軍の空襲により全国の都市が徹底的に破壊されたから、この凄まじいモノ不足が激しいインフレを引き起こした(p177)