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言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)の写真

・行動遺伝学によれば、論理的推論能力の遺伝率は68%、一般知能の遺伝率は77%、これは知能の良し悪しの7-8割は遺伝で説明できると示している(p21)

・体重の遺伝率は74%で、身長の66%よりも高い。ダイエットに成功できるのは、遺伝的にやせている人だけ、という可能性が高い(p31)

・言語性知能は家庭環境の影響を強く受けるが、それ以外の、一般知能の8割、論理的推論能力の7割が遺伝で説明できる(p37)

・1969年にアーサー・ジョンセンが論文にて、知能を記憶力(レベル1)と、概念理解(レベル2)に分け、レベル1の知能は全ての人種に共有されるが、レベル2の知能は、白人とアジア系が、黒人やメキシコ系に比べて統計的に有意に高いと示して、暗殺されかねない非難を受けた(p39)

・同じIQで見れば、黒人は白人か平等か、むしろ優遇されている。黒人が差別されている様に見えるのは、白人に比べて知能の低い層が大きいから(p43)

・知能が環境から影響をうける証拠は膨大、例えば3歳時点で栄養不良だった子供は、11歳時点のIQが低い、成長後も知能は低い(p45)

・DNA分析では、今日のアシュケナジー系ユダヤ人は、祖先である中東人の遺伝子をいまだに50%ちかく保有している、これは2000年間における混血率が1世代あたり1%未満であることを示している(p52)

・古代人の骨のDNA解析は、日本人の祖先(弥生人)が中国南部(揚子江流域)から朝鮮半島南部を経て北九州に渡ってきたことを明らかにしつつある(p55)

・犯罪統計では、殺人の多くが家庭内で起きている、午前3時のセントラルパークより家族といるほうが危ない、と言われるが、正しい統計をとるなら、午前3時にセントラルパークを1時間散歩することと、同じ1時間を家族とともにいることの危険性を比較すべき(p92)

・写真から判断できないものとして、誠実さ・穏やかさ・政治的見解、である(p124)

・知性は会話を聞かなくても、外見から推測できる。研究者は知性を表す手がかりとして、視線(相手の目を見る)と、美しい顔立ちを挙げている(p126)

・攻撃的な印象を与えるか否かは、顔の幅と長さの比率、面長の顔と幅の広い顔を見せられた時、幅広い顔を攻撃的と判断する(p130)

・アメリカの裁判所は、人種のちがいによって刑を買えないという意味では平等であったが、一方で、容貌から内面を推し量るという錯覚にとらわれ、顔立ちが暴力的だと直感した被告に重い刑を課していた。日常的判断は、視覚に大きく依存する(p135)

・あらゆる社会に共通する美の基準は、顔の対称性と肌のなめらかさで、女性の体型で重要なのは、ウエストのくびれ。対称性が崩れていたり、肌に湿疹・炎症があるのは感染症の兆候、ウエストの膨らんだ女性は妊娠の可能性がある、いずれも子孫を残すのに障害となる(p136)

・大卒サラリーマンの生涯賃金は、約3億円、美人は生涯に2400万円得(8%得)して、不美人は1200万円損(4%損)する、美貌格差は3600万円、年換算でみると、24万円の得と、12万円のペナルティ。男の場合は、イケメンが4%の得に対して、逆は13%のペナルティ(p138、140)

・共学では、男子と女子は個人というよりも、それぞれが属するグループの地位によってつきあう相手を選ぶ。グループで一番人気のある男の子は、人気のある女の子とデートする(p163)

・10の資源を持つオスと、4の資源しか持たないオスは、当然10の資源のほうが好ましい。だが10の資源を3人で分け合うのなら、4の資源のオスを独占したほうが経済的に合理的。これがヒトの社会で一夫一婦制が広く観察される理由とされる(p169)

・農耕が、幸福な旧石器時代人を、エデンの園から追い払い、すべてを変えてしまった。狩猟採集社会では、所有・独占は無意味だったが、農耕社会では土地を奪われれば飢え死にする(p197)

・子育てによって、言葉や宗教を教えることができるが、知能や性格には共有環境の影響がほとんど見られない。残酷すぎる真実として、子供の人格や能力・才能の形成に子育ては殆ど関係ない(p210、212)

・現代人の遺伝子は旧石器時代の人類とほとんど変わらない、私達は遺伝的に、200万年以上つづいた旧石器時代の環境に最適化されているはず、子育ての大切さが強調されるようになったのは、教育が将来の成功を左右するようになった近代以降(p221)

・子供達にとって死活的に重要なのは、親との会話ではなく、自分の面倒をみてくれるはずの、年上の子供達とのコミュニケーションである(p224)

・子供は友達集団のなかで、グループの掟に従いつつ、役割を決めて自分を目立たせるという複雑なゲームをしている。子供の人格は、遺伝的な要素を土台として、友達関係の中でつくられる、こう考えると、別々に育てられた一卵性双生児がなぜよく似ているかの理由がわかる(p228)

・親の説教よりも、友達との約束のほうがずっと大事だったことを思い出すのではないか(p231)

・どんな集団でも必ずリーダーがいるが、二人のリーダーが共存することは無い。キャラがかぶれば、どちらかが譲るしかない。同じ遺伝子を持っていても(双子)、集団内でキャラが異なればちがう性格が生まれ、異なる人生を歩むことになる(p233)

・知的能力を伸ばすならば、よい成績を取ることがいじめの理由にならない学校(友達集団)を選ぶべき(p242)