・OECDの公的機関が実施した調査結果によると、1)日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない、2)3分の1以上が小学生3-4年生の数的思考能力しかない、3)パソコンを使った基本的な仕事ができる人は1割以下、4)65歳以下の労働力人口のうち、3人に1人がパソコンを使えない、にもかかわらず、日本はOECDのなかでほぼすべての分野で1位である(p24)
・行動遺伝学によれば、一般知能の遺伝率は77%と述べたが、これは統計的事実で、「知能のばらつきの約8割を遺伝で証明できる」という意味である(p38)
・差別的言論は、相手が不快に思うかどうかではなく、アカウンタビリティー(証拠によって合理的に説明できること)で判断するのが世界標準である(p41)
・共有環境を「子育て」、非共有環境を「友達関係」とすると、殆どの領域で共有関係(子育て)の影響が計測できないほど小さい、社会がどんどん平等になれば、生育環境の違いは無くなっていくので、原理的に遺伝率は上がっていくはずであるそして相対的遺伝の影響が大きくなる、次が非共有環境である(p43、55、74,203)
・一世代ごこに祖先の数が倍になるなら、いまから1300年ほど前、日本では奈良時代あたりで地球上に1兆人が住んでいた計算になる。なぜこんな矛盾になるか、それは、家系図が非近交(血縁関係の人とは絶対に結婚しない)ルールでできていると仮定するから。しかし実際には酸い世代さかのぼると家系図に同じ人物が現れるようになり「折りたたまれて」いく。家系図は樹木状ではなく網の目状になる(p93)
・欧州では、13世紀末のどこかの時点で、すべての欧州人が祖先としてたどり着ける一人の男または女がいた(p94)
・欧州1000年前に生きていた人間の5分の1は現在誰も生きていない祖先である、その結果残りの80%が現在生きているすべての欧州人の祖先になる(p95)
・この理論を日本の歴史に当てはめれば、すべての日本人が継体天皇(507-531)の子孫であり、すべての天皇の遺伝子も、その系譜がなんらかのかたちで続いているとすれば、共有していることになる(p99)
・江戸時代の日本では、寺院が寺子屋で町人の子供に読み書きを教えたが、子供は貴重な労働力だから、それ以上の価値が教育にあると親が納得しなければ、こんなことは起きなかっただろう(p151)
・水田は、水と一緒に土壌にたまった毒素を洗い流すから連作障害とならない、水耕栽培は養育可能人口を一挙に増やした。アジアに人口が多いのは、稲作によってたくさんの子供を育てることができたから(p153)
・ユダヤ教徒の父親は6歳か7歳で息子を学校へ通わせるよう命じられた、そこでトーラーとタルムードが講じられた。だた農民の父親たちは、わけのわからない「教育」を強制しない簡易版ユダヤ教に改宗した、その新宗教は、イエスという名のユダヤ人を教祖としていた(p164)
・今日のアシュケナージユダヤ人は中東の遺伝子をいまだに50%保有している、これは過去2000年間における混血率が一世代あたり1%未満であったことを示している(p166)
・近代インドの成立でカースト制は廃止されたと思われているが、これは誤り。インド憲法17条は不可触民制のカーストによる差別を禁じていているものの、カースト制そのものの撤廃を宣言していない(’p169)
・近年のDNA解析によれば、ヤマト人(現代日本人)は、大陸由来の弥生人と、土着の縄文人の混血であることがわかっている。アイヌと沖縄人は弥生系との混血度合いは少ない(p193)
・黄河流域の中国北部と、長江から東南アジアにかけての中国南部では、同じ中国人でも遺伝子の型が異なる。広東語や福建語、上海語は、北京語の方言ではなく、漢字を受け入れながらも自分たちの言葉を話さなかったからである(p194)
・ハーバード大学が2013年に行った学内調査では、学業成績だけならアジア系の割合は全入学者の43%となるが、ほかの評価を加えると19%まで下がった。2009年の調査では、アジア系の学生が名門校に合格するには、2400点満点のSATで、白人より140点、ヒスパニックより270点、黒人より450点高い点数を取る必要があるとされる(p200)
2019年4月29日