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21世紀 地政学入門 (文春新書)

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・地政学的リスクとは、地理と歴史のような変えようのない要素、さらには民族と宗教のような変えにくい要素が、国の戦略や外交に大きな影響を及ぼし、それが国家間の摩擦をもたらすようなリスクのこと(p4)

・冷戦後20年経過して、中国は勝ち組、ロシアは負け組となった。領土はソ連時代に比べて激減した、ウクライナを失ったのが致命傷。人口は1.4億人でバングラディシュよりも少ない、2050年には1.1億人まで減少する、しかし過小評価してはならない(p37)

・アラビア半島の付け根は、現在はサウジアラビアとエジプトが抑えているが、イラクのように液状化して権力の真空が生じたら、イランと共にトルコが埋めるかもしれない、トルコの強みは、中東の戦略的要地であるアナトリア陸橋を1国で抑えていること(p50)

・第一次世界大戦中の1916年、オスマン帝国の崩壊を前に、英仏ロは、サイクスピコ協定を結び国境線を引いた、そして、シリア・レバノン・ヨルダン・イラク・サウジアラビア・クウェートが生まれた。2014年、ISは、サイクスピコ協定を打ち破ったと宣言した(p52)

・大英帝国は、1870年には経済のピークに達し、その後衰退したが、英ポンドが米ドルに基軸通貨の座を譲り渡したのは、90年後であった。21世紀、米国の後には、当分の間、米国しかいない(p77)

・ユーロ危機の当面の解決策は、ECBの増資、公的資金の導入、欧州共同債の発行であろう、究極の解決策は、財政統合であろう(p85)

・トヨタの各国別シェアは、米国、日本、中国、インドネシアの順である、インドネシアの伸びが大きい。インドネシアは今後40年間は人口ボーナス期、中産階級大国へジャンプし始めた(p87、90)

・ゴールドマンサックスの予測による、2050年のG7は、中国、米国、インド、ブラジル、メキシコ、ロシア、インドネシアである(p91)

・日本の若者は、歴史・財政・人口・英語・放射能、の五重苦に苦しめられるころになるだろう(p195)