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summary

ポストキャピタリズム 資本主義以後の世界

ポストキャピタリズム 資本主義以後の世界の写真

・ポスト資本主義は実現可能、この25年間に新しいテクノロジーによる3つの影響があったから、1)情報技術が、労働の必要性を減らし、労働と自由時間との境目をあいまいにし、労働と賃金との関係を緩めた、2)情報財が、価格を正確に設定する市場の能力を弱めつつある、商品の希少性を基にして価格を決めるが、情報は潤沢にある、3)協働生産が自然発生的に増加している、財やサービスや組織は、明らかに市場は経営階層組織の命令に反応しなくなった(p11)

・リーマン破綻後、次世代は現世代よりも貧しくなる、古い経済モデルは壊れ、経済の脆弱性が回復しなければ経済成長も回復できないことがわかった(p36)

・バークレーズの社員は、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)を不正操作していたことを、内々で知っていたことがわかった(p38)

・新自由主義を始めは繁栄できたが、やがて崩壊が始まる4つの事柄とは、1)不換紙幣(債務で生活するようになる)、2)金融化(労働者の所得停滞を信用が補う)、3)主要国の債務と通貨準備金に孕むリスク、4)情報技術である、不換紙幣の安定化・金融化からの後退・不均衡の終結が資本主義の崩壊を免れる唯一の道である(p43、71)

・テキサス政府(1837年にテキサス共和国はメキシコから独立して紙幣を発行)は、テキサス紙幣が市民に受け入れられなかったので、その紙幣での税金の支払いを拒んだ、そして人々はテキサスと米国との併合を要求するようになった、1845年に併合が実現して、テキサスドルの価値は回復した。1850年に米国はテキサス州が抱えていた1000万ドルの債務を帳消しにした(p44)

・過去500年にわたり、巨大金融帝国は不平等な取引、奴隷制度、高利貸しによって利益を出していた、新自由主義の下では、米国は国民を貧乏にすることで、利益を増やした(p60)

・産業資本主義は、第一から第四の長期循環を経て、第五の波の開始を行き詰らせている。1)1790-1848、2)1848-90年代半ば、3)1890年代~1945、4)1940年代終わり~2008、5)1990年代の終わりに第五の循環の要素が現れた(p104)

・世界の所得分布において、上位1%の富裕層の所得が60%上昇している、そこと発展途上国の人々の間に位置する人々(欧米の労働者、下位中産階級)は、U字形に窪んでいて、所得が増加していない、減少している層もある(p185)

・200年もの間、経済分析の根本的カテゴリーは、土地・労働・資本であったが、今では、人・アイデア・もの、によって取って代わられた(p210)

・ネットワークが、市場も経営階層も利用せず、分散と協働という方法による生産を可能にしたのが、ウィキペディア。組織や権力に管理されない、水平に分散されたピアプロダクションのネットワークが、完全に無料あるいは、オープンソースで生産した商品は商品価値が非常に限られている(p224、246)

・労働の価値を決めるのは、ほかの人間の労働である(p260)

・製品のコストがゼロで所有権が弱いという性質をもつ情報基盤の経済は、資本主義経済であるはずがない、私達が達成しようとしているのは、無料の機械・価格ゼロの財・最低限の必要労働時間、である(p298)

・資本主義が出現した原因は、1)ペストによる人口の減少、2)銀行事業の成長、3)1503年から始まったアメリカ大陸の征服と略奪、4)印刷機の登場(p391)

・資本主義を徐々に弱らせているのは、情報である。(p394)

・中国は、2009年に発電容量において、再生可能エネルギーが、化石燃料を上回った(p406)

・現在から2050年までに予測される人口増加の半分が、8か国で起きる、そのうち6か国は佐原以南のアフリカになる(p418)

・市場部門が協働生産によって取って代わられようとしているために、人々は貨幣を見放しつつある(p459)