・科学というものは「わからない事がある」という事が基本になっている、私たちは森羅万象のうちのほんの一部しか知らず、ほとんどのことがわかっていない、このような認識を持っているのが、本物の科学者である。これは哲学の世界でも言われていることである(p19)物事を整理し、数式などを使って解析し「これはこういうことだった」と分析するのが化学であって、未来を予測するのは科学ではない(p21)データをみて判断するということ(p32)科学者は自分が信じていることが「ない」科学における結論はデータによって変わるので、対象物に対して個人的な信念はない(p43)
・日本でインフルエンザや通常の風邪に罹る人は、1年に2000万人いる。病気や事故を含めた全ての死亡者は、2019年度の統計によると138万人でこの数字は大きく変わらない。そして12−13万人が肺炎で亡くなる、ウィルス・肺炎による死亡者は9万人程度(p41)
・東日本大震災の地震は非常に特殊で、プレート型という一番起こりやすい東北沿岸の少し沖合いで起こったが、現在の研究では「3箇所くらいのズレが同時、もしくは逐次的に起こって大きなエネルギーを持った地震に発展した」とされる(p71)
・地震予知は絶対に当たらない、しかし必ず地震は起こる。この二点を調和させて、自分の生活に生かすというのが大事である(p78)
かつて人間が火を使わなかった時代には、人間がダイオキシンに対して弱かった可能性があるが、火を使うようになってからは常にダイオキシンに晒されるので、それに対する受容体が体内にあって、体内に入ってくるダイオキシンとそれをカバーする作用を備えている。なので動物に有害だから人間に有害ということはない(p82)
・血圧も問題について考えるとき、まず知っておかなければならないのは、血圧は年齢とともに少しずつ上がっていくのであり、人間というものの年齢の変化に基づく合理的な変化である。歳をとると血管が硬くなってきて、心臓が血液を送ろうと思っても血管が膨らまなくなり、血圧が120位だった人が50歳ぐらいになると130とかに上がっていく(p98)心臓が血圧を上げてでも血液を全身に送ろうとしているのは「血圧が上がって血管が破れる危険性」と「血の流れが悪くなって癌にになったり風邪をひいたり、肺炎になったり、ボケること」と見比べてリスクを比較した中でベストの選択している(p100)
・食塩とは、ナトリウム塩といい、これは人間の身体に必要なもの、極端に減らせば神経的な障害が起きたり、血圧が下がり過ぎて脳障害や認知症などになる人も出てくる。近年、熱中症などが増えているのも食塩不足が原因だとする疑いもある(p108)
・男性の喫煙率は1995年から2020年までに85%から30%になったが数千人だった肺がんによる死亡者が現在では6−7万人に増えている。喫煙率が下がると肺がんは急増すると言えることになる(p124)
・身体の中の制ガン物質は日々の太陽から受ける紫外線から発生する皮膚癌の倍くらいは必要と思われるが、そのくらいの発がん物質があったほうが人間の癌は起こらない。だから、タバコの煙とかご飯のお焦げとか魚を焼いた焦げのわずかな発癌性を持っているものをむしろ日常的に摂っている方が癌になりにくいことになる(p129)
・人間の身体には、自分の親から引き継いだ遺伝子は半分程度、残りの半分の遺伝子は、腸内細菌とか皮膚にいるダニとか神経に巣食っているペルペスウィルスとかの遺伝子である。生物というのは純粋であれば生きていけるのではなくて、生活の中の汚いものを全て含めて防御系を形成している(p130)
・2015年に厚生労働省は、食事におけるコレステロールの規制は撤廃する、という声明を出している(p131)コレステロールは人間に必要なものであり、食品から摂取できるのは必要分の20%程度、残りは体内で合成される。主に肝臓で作られるが複雑な化合物なので作るのが大変である。食品でコレステロールが入ってくると肝臓が働かなくて済む。(p133)1950年頃に入ってきた欧州のデータを見ると、コレステロール値が300までは特に人体への影響はない。400位になってくると色々な疾患が出てくる(p134)
・血管の壁についているコレステロールを引き剥がす回収用のコレステロールに「善玉コレステロール」、本当に必要なコレステロールを「悪玉コレステロール」と呼び始めた。悪玉コレステロールが少ないとは、必要なコレステロールが少ないということになる(p137)
・日本は、国民全体では1350腸炎の貯金を持っていて、そのうち350兆円を海外に、1000兆円を政府に貸している形になってる。(p152)1000兆円を全部使い果たしているので、これを返すために消費税を上げている(p153)政府は決まった予算内でやっていたが、1988年頃から国債発行をしてきた(p155)
・人間の場合、どういう形で残しているかというと、死体から記憶を持った気体状の物質を出して、それをとりあえず仮のことろに貯蔵し、別の人間が生まれた時にはその体内に入っていくようになっている。その気体上のものを私たちは「魂」と呼んでいる。だから魂は死後も残るのである(p167)
・今の日本は地球が温暖化しているから暖かいのではなく、太平洋の海水の回り方によってちょうど日本近海が暖かい状態になっていることが原因である(p180)
・江戸時代の出島は、1636-39年までがポルトガル、1641-1859年までが対オランダ貿易が行われた(p189)スペイン、ポルトガル、フランス、イギリスは世界のほとんどを植民地にしたが、白人支配地域である東ヨーロッパ、ロシアは植民地にしなかった。人種差別が基本にあったので、黄色人種や黒人人種は奴隷にしていいということで植民地にしたのだろう(p192)
・19世紀の半ば、有色人種の国で独立していたのは、エチオピア・現在のタイであるシャム、それから中国と日本の4カ国のみ。エチオピアはその頃すごく疾病が流行していたので怖がってエチオピアに入らなかった(p193)
・1943年に東京で「大東亜会議」が行われた、有色人種による世界で初めての国際会議である。その二回目に当たるバンドン国際会議は、1955ねんにインドネシアのバンドンにアジアとアフリカの代表が集まって行われた有色人種による会議である(p208)
・江戸時代には士農工商というものがあって、以前はこれを「身分制度」と言っていたが、今では単なる「職業分類」であったと考えられている。日本の職業分類において優れた人であれば職業を変えることができたので、お百姓さんが侍になったり、逆もあった(p214)士農工商の考え方は、お金のない武士が権力を持ち、お金のある商人は権力を持たないという「権力とお金の分離」という意味があった。年貢が米であったのは、権力者は税をとるが、それは蓄積できない米でなければならないという思想がある(’p215)
・日本文化をまとめると、1)支配層が非支配層を所有するという文化がない、2)男が女を所有するという考えがない、男女の役割分担があるのみ、3)宗教の概念が他国と全く異なる、自然とご先祖さまという抽象概念を神様とする(p225)