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summary

生成AI革命 社会は根底から変わる

生成AI革命 社会は根底から変わるの写真

・生成AIがもたらす変化は、今までの変化(機械やコンピュータが人間の仕事を代替する)とは異なる。これまでの技術が主としてブルーカラーの仕事を自動化したのとは違い、生成AIの最も大きな影響は、ホワイトカラーの、それも知的に高度な仕事に及ぶ、活版技術やインターネットがもたらしたのと同じような変化がこれから大規模に生じる(p3)さらに社会のあり方が根底から覆されてしまう可能性がある、カスタマーサービス・マーケティング・研究開発・企業の意思決定にまで及び、人々の働き方が大きく変わる(p5)

・外国語の自動翻訳はすでにいくつかアプリがあるが、ChatGPTはそれより使いやすいし、正確である場合が多い。しかも要約はこれまでになかったサービスである(p27)

・筆者(野口氏)のChatGPTの使用方法して、第一に文章の校正(音声入力したテキスト構成と文語・口語変換)第二に、文献や資料の収集、要約、翻訳、この利用により私の仕事の生産性は著しく向上した(p33)ただし、書きたい内容が頭の中にはっきりした形で整理されている必要がある(p34)注意点としては、1)生成AIの出力が間違っている場合(ハルシネーション)、2)新しいアイデアの創出はできない(p38)

・1)ビジネスにおいても教育においても、ChatGPTの利用比率はアメリカの方が日本より進んでいる、2)教育学習における利用はビジネスの利用よりも進んでいる、教育面における利用はすでにかなり進んでいて現実の問題になっている(p54)

・生成AIが価値を提供できる上位の職種は、顧客対応・営業マーケティング・システム開発・研究開発であり、75%以上を占める(p71)

・新型コロナワクチンの主流は「mRNA」タイプであるが、この開発では複雑なタンパク質の構造を解明する必要があり、従来は非常に時間がかかる作業であったが、この過程で生成AIが活用されて、非常に短期間で構造が解明できるようになった(p81)

・企業にとっての生成AIの用途として、1)単純業務の効率化、2)カスタマーサービスの改善、3)意思決定の支援があるが、日本では1)の内容が多い、3)については日本では、今の所、関心がない企業がほとんど、政府や自治体も同じ(p111)

・データドリブンの組織では、データは組織全体で共有され、透明性が確保される。また伝統的な組織では、失敗は避け得られるものとされることが多い。データドリブンの組織では、データに基づいて失敗の分析が行われ、それから学んで改善をくりかえることが重視される(p124)生成AIを意思決定に活用するには、企業の構造を改革することが必要である、従業員のスキルを高め、組織体制を変革しなければならない(p125)

・生成AIは、データの分析だけでなく、新しい創作物を作成することができる。そのため知的労働に影響を及ぼしている(p143)

・ChatGPTには、適切な質問や指示が必要であり、そのためには「知識」が必要である、自分の思考を表現する能力、さらには他人への適切な伝達力が求められる、これによってこそ、思考を適切に展開できる。実業界の問題を数学的な問題として形式化し、それを解く能力も必要である、歴史・地理・自然界の法則といった基本的な知識の取得が必要で、これらはAI技術がいかに進歩しても必要なことである(p157)

・これまでの自動化技術の展開は、スキルレベルが最も低い労働者に最も大きな影響を与える傾向があると指摘されていた、ところが、生成AIは、これと逆のパターンとなる。修士・博士号の保有者、仕事のうち自動化できる比率は、生成AIがなければ28%にとどまるが、生成AIがあると57%に上昇する。それに対して高卒の場合には、それぞれ51%と64%である、つまり、修士・博士号の保有者は、生成AIによって大きな影響を受ける(p225)高度な知的労働では、失業率が50%になる(p228)

・日本では、57%の業務が自動化可能とされる中で、それを実現するには、業務がすでに標準化されており、デジタル化されていなければならない。ところが日本の営業部門では、いまだに情報が属人的に管理され、またデジタル化が進んでいない、こうした状況では、生成AIを導入できない、このままでは日本は世界の大勢に大きく遅れる危険がある(p226)

・低スキル従業員に不利に働く、つまり、生成AIをうまく使える人々が生産性を上げ、これまでより高い賃金を得られる、そしてうまく使えない人々を駆使して仕事を独占するようになる(p232)

・生成AIがもたらす変化h、第三次産業革命と行ってよい事態である、第一次は18世紀に起こった蒸気機関の登場、第二次は19世紀における電気の利用であった、今起こりつつあることは、まさしく産業革命である(p236)生成AIがもたらす変化は、第一次、第二次とはかなり違う、文章を書く作業を効率化するので、知的労働に影響を与える、単純労働でなく知的労働である点が、これまでとの大きな違いである、肉体労働はあまり影響を受けないだろう(p237)

・生成AIに対する指示の差で結果が変わらない仕事は、生成AIに代替される、そうでない仕事においても、生成AIの使い方で仕事の効率が変わる、生き残るのは、それに成功した人や企業である(p245)