・自然地理を学ぶことは、地球が人類に与えた「土台」を学ぶことであり、ひいては経済活動の理解にもつながる(p14)
・スケール(規模)が異なれば見えてくるもの、見なければならないものが変化します、「スケール」を正しく捉えることで経済が見えてくる(p21)
・世界の包蔵水力を見ると、中国・アメリカ・・ロシア・ブラジル・カナダの上位5カ国で51%をしめる、上位10カ国で3分の2、水資源も世界中で一様に手に入らない(p23)
・経済は、人・物・金・サービスの「動き」といっても過言ではない、その動きの理解に、距離の概念が役立つ。物理距離以外には、時間距離、経済距離、感覚距離がある(p26)
・資源とは本来、付加価値がないので価格は安い、そのため輸送費が相対的に高くなり、飛行機で運ぶには割が合わない。地理学は、地政学を学ぶのに最も適した学問(p36)
・ライン川は北海へ、ドナウ川は黒海へ流れ込む、ライン川にはマイン川という支流があり、そのマイン川とドナウ川は、マイン=ドナウ運河で結ばれている(完成1992)、つまり、北海と黒海が1本の大動脈で結ばれている(p44)
・オランダがロシアの最大貿易国である理由は、欧州市場へ供給する玄関口がオランダだから(p45)
・イギリスがECに加入した1973年当時、オーストラリアの最大貿易相手国はイギリス、イギリスが欧州に経済的な意味を見出したことから、オーストラリアは近隣のアジア・太平洋諸国とのつながりを重視せざるを得なくなった(p50)
・インドは1991年より市場経済を導入し開放経済となった、2000年以降は外国企業の参入が増えた(p59)
・インドの中間層は25%程度であるが、母数が大きいので人数は3.3億人であり、これはアメリカ合衆国の人口に匹敵する(p60)
・メキシコは45カ国以上(EU含む)とFTAを締結している、日系企業は日本で作ってアメリカに輸出すると関税がかかるが、メキシコで作ってアメリカへ輸出すると関税がかからない(p64)
・輸出統計で、1位機械類、2位自動車となっている国が多い中で、そうなっていない国は、中国・フランス・インドなどがある(p66、71)
・ダイヤをダイヤで磨く方法はベルギーで発明され、それ以降、美しくもないただの石が宝石として価値を持つようになった(p70)
・2009年3月(CIS脱退した年)に、グルジア政府は日本政府に対して、国名表記をジョージアにするように要請、日本政府は2015年4月の法改正で、そのように呼ぶようになった(p78)
・パイプライン建設は2003年から始まり2005年に完成、バクー・トビリシ(ジョージア)・ジェイハン(トルコ)の頭文字をとって、BTCパイプラインと名付けられた(p83)
・河川水は、陸水(全体の2.5%)のうち、0.006%である。現世界では約7億人の人たちが、水不足の生活を強いられている、水不足は食料不足に直結する(p87)
・国土全体において水道水を安全に飲める国は、世界に15カ国しかない、フィンランド・スウェーデン・アイスランド・アイルランド・ドイツ・オーストリア・スイス・クロアチア・スロベニア・アラブ首長国・南アフリカ・モザンビーク・オーストラリア・ニュージーランド・日本である(p88)
・鉄鉱石は先物市場がないので、最大の購入者である中国の需要と、鉄鉱石採掘業者との交渉によって価格が決定する(p93)
・鉄鉱石の生産は、オーストラリアのBHPビリトン、リオティント、ブラジルのヴァーレの3社で世界シェアの6割を占める(p94)
・白金族とは、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金の総称でレアメタルの一種、酸塩基に侵食されにくい性質がある。この産出は、ロシア・南アフリカ・アメリカ・カナダ・ジンバブエで100%を占める(p98)
・チェチェンは1859年にロシア帝国の支配下にはいるが、ロシア革命が起こる際に、自治権と引き替えに、ロシア共産党に味方した(p108)
・原油の埋蔵があること、パイプラインがチェチェン領内を通過することが、チェチェンの経済的自立を後押ししている(p111)
・ブラジルは、埋蔵されている原油は、94%が海底油田(80%はリオデジャネイロ州の沖合)であるので、問題が山積みである(p115)
・ノルウェーは、1814年からスウェーデンとの同君連合となり、1905年まで続いた、実に400年近くの連合状態から自由を勝ち取った。それゆえ他人から支配されることを嫌い、EU不参加に繋がっている(p118)
・ノルウェーの一人当たりの原油輸出余力は、14.9トンであり、クウェートについで多く、アラブ首長国やサウジアラビアに匹敵する(p122)
・ボツワナの経済の多角化が難しいのは、1)ダイヤモンド産業により国民賃金が高い、2)内陸国で輸送コスト大、3)人口が266万と少なく国内市場が小さい(p126)
・トランプは、レーガン元大統領と同様に、規制緩和、減税、アメリカ軍の増強を掲げているが、小さな政府と自由貿易には否定的で、大きな政府、保護貿易主義、公共投資の拡大を掲げている(p132)
・ブラジルは輸出入ともに最大相手国が中国で、関係が緊密化している(p163)
・ナイジェリアにとってアメリカが最大の輸出相手国であったが、アメリカがシェールオイルの生産量を増加させたことで、得意先の変更を迫られた(p175)
・土地も資源もない日本が経済大国になれた理由は、教育水準の高さ、人口の多さである(p181)
・欧州は、連作障害が起こりやすい畑作を中心としているので、人口支持力は高くない。水田は常に水を張った状態であるため、ほとんど連作障害は起きない(p181)
・東京、大阪、名古屋には大きな城郭があった、江戸城は武蔵野台地の東端、大阪城は上町台地の北端、名古屋城は熱田台地の北西端にあった(p201)
・中国の一人っ子政策(1962年から都市部に限定、1979年からは全国)には特典があった、1)月収の1割を子供が14歳になるまで追加補てん、2)学費免除、3)優先入学、4)医療費支給、5)就職優先、6)都市部における住宅優遇配分、7)年金加算、一方、二人目を設けた家族には罰金(年収の数年分)があった(p215)
・2002年には一人っ子同士の夫婦は第二子認める、2013年にはどちらかが一人っ子であれば可能、2015年10月29日に一人っ子政策廃止が発表された(p217)
・インドでは多くの農民は、多額の資金を必要としない牛の飼育を始める。牛乳の生産が飛躍的に確立し、栄養状態が良くなった、白い革命という(p249)
2017年6月19日作成
2017年9月10日作成(再読)