・第二次トランプ政権の誕生で見えてきたのは、国民対ディープテートという分断があり、その上にトランプ氏が立っているという構図である、トランプ氏は、トランプ・国民・ディープテートという三者のバトルをうまく立ち回り、最終的に国民対ディープステートを上から見下ろす存在になった(p39)
・トランプ氏は中国の習主席、北朝鮮の金総書記、といった共産主義国の独裁者を「マイフレンド」と呼び平気で握手をする、こんなことは昔のアメリカ大統領ではあり得ない、トランプ氏はイデオロギーに囚われていない人物である、相手の男と取引ができるかどうか、それが外国的交際の基準である(p43)
・トランプ氏は一件解決したように見せかけるだけで、根本的な解決は求めない、それよりも旨みのあるディールを求める、2025年6月のイラン空爆では、ウラン濃縮、核兵器開発能力を徹底的に破壊した、と言うが人工衛星の映像を分析すれば、まだほぼ健全であるという結果を導ける、表面的だけ「俺が問題を解決してやった」と振る舞うが、問題の核心はノータッチである(p56)
・ルイジアナは貧しい州である、2024年ランキングで最下位、その理由は、政治腐敗がひどく、環境汚染の歯止めがかからない、環境汚染を悪化させても、政治家に賄賂を贈るなら目を瞑ってもらえる(p64)
・トランプ氏の言動からは信仰心はほとんど見えない、トランプ氏も福音派も、同じく聖書を隠れ蓑に使っていて、やりたい罪を宗教で正当化しようとしている、トランプ氏と福音派の政治的同盟はごく自然に見える(p67)
・トランプ氏は単純な猪突猛進タイプではない、目の前にトラブルがあり、問題解決の障壁となる人物がいても強行突破せず、お互いの妥協点を見出そうとする、そこで妥協点を見つけ、折り合いがつけばそこで一件落着とする(p86)
・MAGA(メイク・アメリカ・グレイト・アゲイン)を最初に思ったのは16代大統領のリンカーンであろう、そう考えると、南部を滅ぼした北部アメリカ人の発想である、同時代に連呼された「マニフェスト・デスティニー;明白なる宿命」に連なる言葉でもある、インディアンの居住地を奪っていく白人たちの西部侵略を正当化するための言葉である(p100)
・トランプ大統領は就任初日にWHOからの離脱を宣言した、これはグローバリストらによる知的財産流出の延長線上にある、中国を嫌うのもこの延長線上である(p106)
・プーチン大統領は、もっとウクライナの面積を侵食してNATOとの非武装地帯を設けたいと考えている、その意味でウクライナ戦争は、プーチンから見れば停戦のタイミングはまだで、逆に戦争を継続した方が有利である。プーチンには、ナチイデオロギーに浸かっているウクライナからナチスという思想を排除したいという、あっぱれな動機もある。しかし最大の理由は、ディープステートへの妥協である、トランプ大統領に期待されたのは、ディープステートを潰すことで、戦争をやめさせて世界に平和をもたらすことだったが、潰せなかった(p119)
・プーチンはアメリカの力が弱まってきたことを気づき始めた、2025年7月3日、トランプ大統領とプーチン大統領が電話会談を行った数時間後に、プーチンはウクライナの首都・キーウに対して大規模攻撃を命令した、その意味は、「俺はお前の言うことは聞かない」である(p124)
・東シナ海で戦争となれば、アメリカ空母は、中国の極超音速ミサイルによって撃沈される可能性が高い、これによりアメリカは中国に対する攻撃力の大半を失うことになる、まともに戦えない理由として、軍事費の問題がある。現在アメリカの赤字国債は膨張し、35兆ドルを超える、高関税政策を取り続けるなら赤字国債はさらに増えて、10年後には55兆ドルになる、10年が経過する前に、アメリカが財政赤字で死んでしまう(p129)中国優位なので、在日米軍基地からアメリカ兵の撤退を初めている、沖縄の海兵隊はすでにハワイ、グアムに移動して、部隊の半分は引き揚げている(p145)
・台湾有事が起これば、死んでいくのは、台湾人・日本人・中国人である、アメリカは武器を供給するだけで、実際に戦うのは日本人・台湾人・中国人である。この構図はウクライナ戦争と同じ、ワシントンが仕掛けたウクライナ戦争で死んでいるのは、ウクライナ人とロシア人で、アメリカ人は死んでいない(p138)
・イギリス帝国主義を引き継いだのがアメリカ、ただしアメリカの帝国主義は、イギリスとは手法が違った、イギリス帝国主義が植民地から直接搾取するのに対して、アメリカは基軸通貨ドルと金融制度を利用して、全世界から富を間接的に搾取するもの(p159)
・アメリカの南北戦争は、日本では「奴隷解放のための戦争」と教えるが、現実は逆である、アメリカの実質的な奴隷の数は、南北戦争後に増えている、アイルランド系、ハンガリー系が移民として欧州からやってきた、黒人奴隷は減ったが、新たな移民を奴隷のように働かせて搾取する構造ができていった(p161)
・日本の場合は、少なくともアメリカのような搾取の構造ではない、これは日本に外国人技能実習制度があるから、この制度を使って日本に渡ってきた外国人たちは、工業・農業・漁業などに携わり、そこで専門的な知識や技術を学ぶようになっている(p191)
・AIに夢を抱いている人の多くは、AIがさらに進化することで、人間が嫌がる仕事をAIが肩代わりしてくれると期待している、これは、AIという新しい奴隷を作るようなもの、かつての黒人、今の移民に代わる新しい奴隷である、自分たちの代わりに奴隷に働かせる、という発想が日本にはないから、日本はAIで後れをとっている(p202)