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summary

アメリカの大学生が学んでいる本物の教養 (SB新書)

アメリカの大学生が学んでいる本物の教養 (SB新書)の写真

・教養とは、結果として 人生のいろんな局面で役立つことはあるけれども、 目的を定めずに積み重ねられるもの、教養を身につける目的は 教養を身につける道程そのものである(p4) 教養とは 本質的には「自分の中心」を構成する何か= 人生哲学や 守りたい 価値観を形成する栄養、となるものである。 教養を身につける過程でそういう「自分の中心」が構成された人は、思慮深く、尊厳があり、 また他者に対する敬意・ 想像力を兼ね備えることができる(p9)

・ギリシア時代 政治に参加するには それ相応に 幅広い知識が必要 であった 、そこで「人が身につけるべき基本の学問」にされたのが「 文法学・ 論理学・ 修辞学・ 算術・幾何学・ 音楽・ 天文学」の 7科目であった。 これらの学問を身につけることで、 市民は一部の特権階級の決定に従う 隷属的な存在から、自ら考え自らの自由意志で参政する「自由な市民」になることができる。 そんな意味合いから「自由7科」 と呼ばれていた、 これが「リベラルアーツ」の始まりである(p5)

・学べば学ぶほど世界に対して目が開かれ 人生の選択肢が増える、広大な世界に手を伸ばし 大きな成功を獲得していくだけの知力・ 能力が身につく、 しかし 同時に これは自分が生まれ育った 共同体から慣れ親しんだ 価値観から、どんどん切り離されて孤独になる可能性をも有する(p15)

・ 言語というツールを用いれば 、情報処理、 記憶や意思疎通 にかかる脳のメモリーは圧倒的に少なくて済む、 脳の容量は知能の高さではなく どれだけメモリを消費しているかによって決まるため、 ホモサピエンスは 言語を獲得したことで脳をより使わなくて済むようになり 脳が小さくなったと考えられる (p38)

・現在は記憶デバイスが発達しているので、 もはや「 物知り」であるだけではほとんど価値がない。知識があることよりもはるかに重要なのは「その知識を使って何を考えるか・ 他者と 議論し行動するか」である (p39)

・ 思考の精度をより高めるためにぜひ 週間つけたいのが「メモを取ること」である、 何らかの形で、読んだこと・考えたことの痕跡を残しておく、 さらには 自分の思考を他社に伝えるトレーニングとして、まとまった文章を発表するのも良い (p83)

・目に見えているデータにばかり目が向きがちであることを自覚し、 見えないものの存在を意識する、 目を向けてみる、という発想を持って 物事を見る、 こういう日々の営みが、本書で言うところの「教養を高める」ということである(p90)

・学んでみたい 学問が見えたら、集中的に本を読むことを推奨する。一つの分野の本を多読する、 めぼしい本を10冊ほど買い集め 計画を立てて読むことを推奨する、 その際には 入門書と、面白そうな専門書の2冊を選ぶと良い(p114)

・過去に他者によって書かれた著作からの引用が全くない本は信用できない、 そのような本は著者の独断と偏見だけで書かれている可能性が高いので 基本的に「読む必要なし」である(p118)

・ 大人になったら一番大事なのは、事実を踏まえて「自分はどう考えるか」 である、事実確認は本来 レポートを作成するために必要な最低限の準備であり、 物を考える 土台に過ぎない (p150)

・自分の意見を作る トレーニングとして推奨することが2つあり、1) 自分が正しいと考えることと、その正反対の意見の両方に 理由付けをしてみること、2) 社会的課題について考える際に、まず 信頼できる 言論空間から主だった主張を集めてくること、である(p155)

・「なぜ」の問いに答えるには、様々な事実を概観して自分なりに考察を 加えて、仮説を立て、 知識や情報を使って検証する必要がある。 つまり 問いに対して単なる事実確認ではなく、 技術の評価(=ある事実を 自分はどう 評価するのか)を持って答えるということで、 それは一つの意見を形成するという 試行作業に他ならない (p158)

・ 目指したいのは、自分の頭で考え意見形成ができるようになること、 ただし そこで立ち止まらずに、是非 思考することに「この自分の意見は社会的にどう 大切なのか、 どんな意味があるのか」と考える、 これが「一般化可能な示唆を導く」ということである。 そこまで意見を昇華させる習慣があってこそ、教養人として 、より良い社会の構築に関わりながら生きていくことができる (p178)

・「具体」と「 抽象」を行き来する スキルとは、 個別具体的な話を 抽象化し、より一般的・ 普遍的に当てはまるように昇華させるスキルである。対話の始まりは 具体的な話でもいいが、最終的には「つまりこういうことなので、 この話は皆にとって重要なことなのだ」という話にしていく(p192)

・具体と抽象を行き来するポイントは、自分が元々考えていたことから「 固有名詞などの個別性」を取り除き、 アナロジー(類推)で 仮説を立ててみるということである (p194)