・現在の渡辺社長は、トヨタの歴代社長が経験してきた「新工場の立ち上げ」を全く経験していないばかりか海外経験もない、リリーフに徹している(p17)
・トヨタでの最高レベルの意思決定プロセスは、副社長以上の取締役による「副社長会」で決定され、その決定をうけて取締役会において機関決定がされる(p21)
・奥田元社長は、当時手元にあった2兆円を超える手元資金を土地・株取引へいっさい向けず、バブル崩壊による影響を回避させた(p38)
・工場建設というのは、用地買収・資金調達・取引企業から調達・従業員配置等、大きな苦労をすることになる、これを経験した新社長の実績は評価されている(p67)
・章男氏はIT事業部の基礎となった「Gazoo」事業部を設立し、現在の車載ネットワーク「G-book」を展開するIT事業の創業者としての実績を残した(p78)
・松下家三代目の正幸氏は、副社長から副会長へと棚上げされ、社長になれなかった、この原因として「失敗させない帝王学」がある(p80)
・トヨタには同属経営の弊害を生まないための「バッドニュース・ファースト」がある(p93)
・1972年に日中国交化を成し遂げた田中元首相を中国側が今でも恩人として扱うのは、中国が「最初に井戸を掘った人の恩は忘れない」ことにある(p125)
・章男氏は、VI(バリューイノベーション)活動をスタートした、通常の原価低減活動ではなく、車の基本設計から材料にいたるまで総合的に見直すもの(p129)
・会長の章一郎は、トヨタが経営危機に瀕した際に強調融資を助けてくれた恩があるので、1000億円の第三者割当増資を引き受けることを決断、奥田は反対した(p169)
・トヨタは生産台数に加えて、世界販売台数で世界一になった瞬間(2008年)に、大きな代償を受けることになった(p184)
・2008年に世界販売台数が世界一になるとわかっていたので、北米販売に異変が起きていたにも拘らず、生産ブレーキのタイミングが遅れた(p189)
・はじめは目安として公開された目標値が、2005年から変化し始めた、グローバルマスタープランは目安から必達目標に性格を変えてしまった(p192)
・新社長は、2009年6月末の正式就任までに、グローバルマスタープランにかわる「マーケットビジョン:世界の各々のマーケットに合った販売体制の再構築」の策定準備をしている(p194)
・トヨタ中央研究所を上場しない理由は、先進技術の流出を防いでいる、東和不動産もトヨタグループの莫大な不動産を管理する会社であるから(p204)
・トヨタはエンジンと二次バッテリーを組み合わせたハイブリッド技術でも、燃料電池技術でも世界最先端である(p206)
・アメリカ保有の車は2.5億台、アメリカの消費者が25年に1回購入すると仮定すると1000万台(2008年の状況)となる、これ(25年保有)は異常事態であると章男氏はコメント(p210)
・トヨタは東海大地震のリスクを最小限とするために、地盤のゆるい豊田市から、岩盤の強い土岐・瑞浪・多治見へ移転する計画を持っている(p214)
・2008年9月末時点で、トヨタの内部留保は12.3兆円ある、ホンダ(4.6)、松下(2.8)と比較しても大きい(p217)
・トヨタには株主総会での議決が必要な内部留保以外にも、自由に使える手元資金が3兆円ある(p221)