・脳の構造そのものが生活習慣によって変化するだけではなく、毎日、脳内で神経細胞が誕生しているという衝撃の事実が明らかになり、ノーベル賞学者のウィーゼル博士も長い間とっていた「脳の固定化説」の誤りを認めた(p1)
・脳の持ち主の行動や経験に応じて、脳は良く使われる行動・考え方にかかわる回路を強化、使わないものを弱める、これは毎日の行動・経験・考えによって決まる(p34)
・ウォーキングとストレッチを6ヶ月行ったグループ(60~79歳の高齢者)で彼らの脳を測定すると、ウォーキンググループでは海馬の拡大が確認された(p49)
・脳のシナプス数は1歳頃に最大の200兆個になるが、3歳を過ぎることには「刈り込み」という特別なプロセスによりシナプスを失い始める(p55)
・赤ちゃんは生後10ヶ月頃までは、地球上に存在する全ての言語の音を聞き分けることができるが、成長に従って赤ちゃんの脳が母国語を何度も聞くことで、その音が聴覚野の領域を占めるようになる(p61)
・言葉の発達の臨界期は、0~4歳の幼年期に始まり、11~17歳の頃には終わるので、それ以降は第二外国語をなまることなく発音することは難しくなる(p62)
・点字はもともと軍事(フランス)から発生した技術である(p73)
・単語の記憶や動詞の作成といったきわめて高いレベルな機能が、低次の脳とされる視覚野で立派にできることが明らかになった(p92)
・青年期における脳のシナプスの形成、刈り込みの第一段階は10歳頃まで、目と手足の協調を身につけたり(ピアノ、野球等)、空間的な配置を理解する習慣をつけることで、永続的なものとなる、第二段階としては次の15年間があり、脳には他の能力を発達させるための神経回路を構築する能力がある(p96)
・CI療法(強制使用法)は、辛い訓練ではあるが、10日間という短いリハビリ期間で脳卒中により麻痺していた手をかなり使えるようになることを証明した(p116)それは、脳の特定領域がダメージを受けても、その近くにある健康な領域がその機能をカバーしたからと考えられる(p118)
・視覚化(イメージトレーニング、リハーサル)の際に、脳は標的とする筋肉を最も望ましい形で動かすようにイメージする(p135)
・実際に身体各部を動かさなくても、動きをイメージするだけで運動野が拡大することが科学的に証明された(p139)
・脳地図を書き換える情報は外界からだけではなく心の中からも発生する、すなわち考え方やものの見方を変えれば、脳が変わる(p140)
・脳は感覚情報の入力によって変わると思われているが、実際に脳地図が書き換わるかどうかを決めるのは、感覚情報の入力そのものではなく、関心をむけるかどうかである(p162)
・幸福に貢献する3要因として、1)目的意識(何のために生きるか)、2)コントロール感(自分の人生を自分が制御しているという実感)、3)受け入れ(あるがままの自分の受け入れ)、である(p180)
・脳の可塑性には競争原理が働くので、かつて魅了された古い脳マップが消され、新しいテーマに対応する新しい脳マップが増えていくことになる(p197)