suu3.jp 戻る

summary

「エンジンのないクルマ」が変える世界 EVの経営戦略を探る

「エンジンのないクルマ」が変える世界 EVの経営戦略を探るの写真

・日本企業は、三菱・富士・日産自動車に続いて、トヨタ・ホンダもEV開発を進めている、トヨタは日立、パナソニックと、日産はNECと提携している(p9、81)

・EVでは、内燃機関のエンジンに相当する部分が、電池とモーター、変速機がインバーターの役割で、電池は燃料タンクの役割をする(p47)

・明電舎は資本関係もないメーカであるが、三菱電気自動車のモータとインバータの開発担当をした、大手自動車メーカが内製化、合弁企業設立をしているのと対照的(p48)

・日産自動車は電気自動車の「リーフ」を日米で初年度(2010)に5万台生産を考えている、早期に市場を創造する戦略(p50)

・二次電池(正極、負極、電解液)の歴史において、製品として市場に地位を得ているのは4つ、鉛電池、ニッケルカドミウム電池、20世紀に日本企業が生み出した、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池(p82)

・内燃機関の模倣は難しい、企業内外の微調整力、きめ細かな設計技術、工程管理、熟練技術者のノウハウ等が必要であるから、これが日本の自動車産業の競争優位性を保った(p7)

・急速充電器の規格統一に向けて、EV開発先行3社である、日産・三菱・富士重工と、東京電力が協議を始めたが、電池に関しては話しあわれていない(p91)

・二次電池(リチウムイオン電池)の競争に関しては、日本が起こしたプロダクトイノベーションを、韓国・中国と欧米が追いかける構図(p96)

・1925年に豊田自動織機の創始者である豊田佐吉は、帝国発明協会に蓄電池発明奨励のために100万円を寄付した、これは同社の資本金と同額(p97)

・製品点数はガソリン車のアイが900点程度なのに対して、アイミーブは700点となった、組立工程では2~3割の削減した程度、既存車をベースにしているので大幅に削減されていない(p104)

・内燃機関のエンジン車の部品は、約2~3万点、自動車会社が造るのは30~40%(ほとんどエンジン部品、ボディの中心部)、残りはサプライヤーが供給する、EVになると部品の殆が外製化されることになる、エンジンを内製しないメーカーは車体メーカと呼ばれて別扱い(p108)

・従来の車が1グラム2円程度であるので、現在の200キロの電池:1グラム10円とすると、5分の1程度のコスト低減が必要(p118)

・軽量化を達成るのに重要な技術である高張力鋼(ハイテン)は、日本以外への技術移転は行われていない、日本の鉄鋼メーカのお家芸である(p119)

・三菱アイミーブは10・15モードで160kmの航続距離、日本では1日160km以上走るのは10%以下、アメリカでの30%程度、エアコン使用により2割程度減少する(p140)

・EVの加速感が優れている理由は、モーターのトルク応答性がガソリンエンジン比較で格段に優れていて、遅れが少ないから(p150)

・EV車のマーケティング上のポジショニングは、エンジン車やHV車との差異化を徹底すべき、例えば、ゼロエミッション化、家庭での充電可能、加速感とレスポンス、静けさ等(p155)

・ルノー日産アライアンスは、デンマーク、イスラエル、ポルトガル、モナコ、英国、フランス、スイス、アイルランド、中国、シンガポール、アメリカの4州、日本では神奈川県や横浜市と、ゼロエミッションEVに関するパートナーシップを締結している(p159)

・トヨタはEVよりもPHV(プラグインハイブリッド)を市場に優先投入する考え(p169)

・日産はこの転換期において、ルノーとのアライアンスを強化して、グローバル市場に向けてプラットフォームの共通化、車両の小型化を重点的に進めている(p180)