・どんなに世の中に必要とされている事業でも、30年の間には技術は大きく進化して、消費者や社会環境も変わるので、必要な仕事がなくなっている、変わっている場合も多い(p12)
・自分のいる場所、つまり市場を分析して再定義して、それから自分が戦うのに都合の良い土場を選ぶ能力が戦略の基本(p14)
・トヨタと差異をだしてやろうと意気込んでいた下位メーカは、トヨタが本格的に同質化を仕掛ければ仕掛けるほど、無残にくじかれていく。同質化は、首位の企業にとっての王道(p56)
・全ての飲料メーカが缶コーヒーを始めたときから、同質化競争が始まり、最終的には自動販売機の数が多い首位メーカが勝つ事になる(p58)
・自動販売機以外のチャネルが影響力を持つ分野では、コカ・コーラ意外の飲料メーカがトップを維持できる、ウーロン茶ではサントリー(業務用)、伊藤園のお茶(弁当チャネル)等がその例である(p60)
・松下がシャープに同質化競争をしかけられなかった理由は、専売チャネルの力が低下したうえに、設備投資額が大きすぎたから(p68)
・販売力が物をいったり、強大な開発力が武器になる世界では、依然としてトップ企業の同質化戦略は力持つ、そうでないのはデジタル(誰が作っても同じ品質のものができる)の世界(p69)
・トップ企業にとって同質化競争に意味があるのは、「同じコスト構造の企業との消耗戦」に限る、コスト構造の違うプレイヤーに大企業が同質化競争を仕掛けると、ベトナム戦争のように消耗戦となって不利になる(p70)
・消耗戦を避けるためにトップ企業がとるべき道は、「製品以外の部分で差異化を仕掛けている方向」である(p70)
・アスクルのビジネスは、1)注文したら明日届く、2)競争相手の商品でも売る、という従来になかったサービスで攻めた(p86)
・上流市場ビジネスを成功させる条件として、1)上流市場において強く支持される(地下の高級惣菜店、高級靴店等)、2)価格を中流の消費者が購入するよりも高く維持する(上流価格は中流価格の5倍程度、Tumiバック、外車、海外ツアー)、3)商品サービスコストが価格よりも十分小さい、である(p116)
・顧客が車を修理を出すというプロセスにおいて、どのような機能を加えると付加価値が上がるのかに絞ってサービスを設計する(p124
・BOP層の特徴は、1)物やサービスを買う際に割高な買い物をしている、2)買い物に関する情報、チャネルが少ない、3)日払いで入る給料にて購入(p129)
・BOP市場に目をつけている企業としてP&Gがあり、1回使いきりの小分けパッケージにした商品を販売して成功している(p131)
・スタバの客層として、味にうるさい上流層の他に、低所得者層もあり、彼らに取って「手に届くとても贅沢なもの」であったのがポイント(p142)
・新興企業にとっては、1)ビジネスコンセプト、2)ドミナント戦略(1つの都市を制覇してから次の都市へ向かう)、の二本立てが有効(p145)
・ファミマが中国(上海)で成功した理由は、台湾で成功したプロセスにおいて仕事のノウハウを身につけた台湾人の管理職を上海に異動させて、彼らにトレーニングさせたこと(p173)
・家電業界が中国にまっさきに競争力を奪われたのは、デジタル部品が発展したから(p176)
・ロングテール説(在庫を持たないマイナー本が全体の3分の1程度占める)が存在する原因として、インターネット環境によりあまり売れなかったマイナー書籍が発見されるようになったこと(p189)
・アマゾンの在庫回転日数は24日で、現実空間の店舗販売のベストといわれるウォルマートの37日よりかなり優秀、アマゾンが巨大倉庫と仮想在庫(出版社が負担p210)を使い分けているのが原因(p202)
・アマゾンの業績からロングテール分を除くと、他の本屋と同程度の利益水準(ROA)となる(p209)
・ビジネスのルールが不利であったら、ルールを変えることがアメリカ大企業で成功している共通点(p241)
・筆者がもっとも伝えたいポイントは、「土俵の選び方が、戦略にとって最も重要であるということ」(p242)
2010/10/17作成