・現代自動車の躍進の秘密は、1)積極的な海外展開、2)品質の目覚ましい向上、3)現地生産方式(現代モビスが現代に代わって部品開発)、にある(p19)
・トヨタが強固な系列企業集団を束ねてピラミッド的生産体系を持つのに対して、現代は、現代と現代モビスの双頭の陣形で国内外生産を拡張した(p20)
・2009年6月にはGMは米連邦破産法の適用を申請して米・カナダ両国政府が3.3兆円の追加融資、72%の株式を有して国有化、クライスラーはフィアットと提携して再生(p28)
・世界におけるブランド別販売台数@2009は、トヨタ(771)、GM(719)、VW(649)、ルノー日産(569)、現代(515)、フォード(448)、Fiatクライスラー(383)、ホンダ(337)である(p29)
・欧米の企業の生産現場は、技術者とワーカーに分離されて、技術者が決定的権限を有している、日本の場合には設計図を書く生産技術者と、それを製造図におとす製造技術者がいて、製造技術者はワーカと一体となって改善指導をして、その成果を生産技術者に伝える役割もある(p67)
・部品を単品でラインにのせるのではなく、部品群を塊にしてライン外で組み立てて、ライン上で組み立てる工法をモジュール生産といい、欧州で開始され、日産や現代で取り入れられてきたが、トヨタは取り入れない(p73)
・トヨタは4極に開発拠点があるが、日本が基本設計を担当して、その他はその指示を受けて活動するが、デトロイトのみは次世代自動車に関する研究開発、情報収集の機能も持っている(p79)
・2009年1月に現代が実施した「アシュアランス・プログラム」は、購入後1年以内に失業して割賦金を払えなくなった場合には、その時点での中古価格との差額のうち、7500ドルを負担するもの(p85)
・1973年に現代自動車は、日本の三菱自動車と技術提携を結んで、三菱自動車のコルトエンジンを導入して「ポニー」を開発、1991年にはエンジンやトランスミッションの開発に成功した(p94)
・起亜自動車は、1971年にマツダと提携、サムスン自動車は、1994年に日産と提携、2000年にはルノーが80%の株式を買収した(p95)
・2008年の各社自動車生産能力は、現代:167(販売:57)、起亜:105(31)、GM大宇:81(11)、ルノー三星:18(10)、双龍:8(3)、である(p97)
・現代は品質向上に取り組むために、工程の省力化(ロボットやITによる自動化)、できない部分には、品質検査員を2倍配置した(p104)
・現代モビスは、単なる自動車部品企業ではなく、現代自動車の最大株主であり、それを支配する持ち株会社であるのが特徴(p115)
・現代自動車は、JIT(ジャストインタイム方式)から、JIS(ジャストインシークエンス:生産ラインと部品供給システムの同期化により、組み立て工程の完全同期化、完成車メーカーの生産に合わせて、モジュール生産)に変わった(p120)
・モジュールを導入した目的は、コストダウンではなく、品質管理と物流の効率化である(124)
・2010年9月には、量産型高速電気自動車「ブルーオン」が披露されて、2020年までに200万台(韓国内の乗用車市場の20%)を普及させる計画が政府によって打ち出された(p140)
2011/3/21作成