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summary

時間はどこで生まれるのか (集英社新書)

時間はどこで生まれるのか (集英社新書)の写真

・現代の哲学者が説く時間論は、現代物理学(相対論と量子論)が明らかにした時間の本性をほとんど無視している、すなわちニュートン流の絶対空間・絶対時間の考え方に未だに囚われている(p9)

・時間という概念も色と同じようなもの、物理学的時間と人間的時間が存在する、自分が感じている「今」という瞬間は、人間的時間である、宇宙全体に「今」という物理学的時間など存在しない(p13)
・ものが動く速さは、それを見る人の動き方次第で変わる(p37)

・空間軸を時間軸と同じ角度だけ(対称的に)傾けると、光の世界線は2つの座標軸の中央に不変に位置することになる、したがって、時間軸も空間軸も傾いた座標系から見ると、光の速さは止まっている人が見る速さと同じになる(p39)

・事象Aは、今現在の私にとっては、今現在起きている事象だが、私に対して事象Aの方向に動いている人α(アルファ)から見ると、過去のこと、あるいは、逆の向きに動いている人γ(ガンマ)から見ると、未来ことである(p39)

・他者と共通の「今」は存在しない(p41)

・一秒といった時間はもともと地球の自転公転をもとに決められたものであったが、時間の測定技術が精密になってくると、地球の自転が必ずしも周期的でないことがわかり、1967年以降は、原子の振動を利用することになった(p55)

・我々は人間的時間感覚を保ったまま、時間を過去へは遡れない(p157)

・意思のない物質であるなら、可能かもしれない、タイムマシンが現実に可能であれとしても、それに同乗できるのは物質のみ、人間がそれに乗ることは「死」を意味する。過去へ遡っている物質はいくらでもあり、反粒子として現実に観測している(p158)