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遺伝子はダメなあなたを愛してる

遺伝子はダメなあなたを愛してるの写真

・ドリトル先生から学ぶべきことの一つは、知的であることの最低条件は、自己懐疑であるという事実(p9)

・人間は必要なたんぱく質はすべて自ら作り出すことができる、タンパク質ごとに使うアミノ酸の種類と連結順序が決められている、それを指定しているのが遺伝子(p21)

・コラーゲンを作るためには、グリシンとプロリンというアミノ酸があれば足りる、どんな食品にも含まれていて、必要ならばいくらでも作り出せる(p22)

・蝶は自分の食べる植物をかたくなに限定している、自らの分を守っているのは、限られた資源をめぐって競争がおきないようにするため、「分際」のことを生物学用語では「ニッチ」という(p25)

・自己と他者を明確に区別しているのは、脳ではなく免疫系、その実体は、臓器ではなく全身に散らばった免疫細胞のネットワーク(p45)

・女性の卵子は胎児期の最初たった4か月のあいだに作られる、その数は700万個だが、思春期までに残るのは30万個、以降は約28日に1つの卵子が排卵される(p49)

・狂牛病(スクレイピー病の牛版)が英国で起きたのは、牛は、安く早く家畜を肥育するために、死体からつくられた肉骨粉を飼料としていたため(p68)

・手厚いケアを受けた子供は、グルココルチコイドレセプター(GR)のレベルが高くストレス反応を抑えることができ、子供は温厚に育つ(p77)

・辛みのレセプターは、舌の表面組織の内側にある神経末端が感じるので、カプサイシンがそこへ到達するのにタイムラグがあり、一度入り込むとなかなか洗い流せない(p88)

・無洗米考案のポイントは、白米を糠で洗うことであった、糠には粘着性があり、お米表面の肌糠をぬぐう力がある(p114)

・地球で一番収穫量が多いのはトウモロコシ、それは特殊な光合成能力による、光合成の初期産物は通常は炭素3つで構成されるホスホエノールピルビン酸だが、トウモロコシはそれに加えてC4のオキサロ酢酸からも光合成が進められる(p127)

・バターは冷蔵庫に入れると固くなり、オリーブオイルはそのままなのは、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の含有量の差(p134)

・コチニールカイガラムシは乾燥させてアルコールに漬けると、深紅の色素が取り出せる、これはムシが合成するカルミン酸という化学物質だが人間にとっては天然資源(p139)

・とうとう2009年5月に、マリアナ諸島西の海底山脈海域でウナギの卵が発見された、同じ場所で産卵と受精のためにやってきたウナギの成魚も見つかった(p142)

・ウナギの旬は、土用の丑の日ではなく、冬場に備えて栄養を蓄える秋から初冬にかけて(p143)

・麻は大麻成分の供給源として、日本では古来、繊維や油の原材料であった(p156)

・今から10億年前に生命の進化に大きなジャンプがあった、それは生命が多細胞化したこと、それにより細胞の「分化=専門化」が起きた、外側の細胞は守備と栄養素の吸収、内側は代謝やエネルギー生産等(p171)

・ろうそくは光への変換効率は4%、電球で10%、LEDは30%なので節電になる。ホタルの発光効率は90%であり、ほとんど熱への損失がないため、冷たい光に見える(p183)

・DNAはあくまで情報のアーカイブであって、命令やプログラムではない、そこから何をどのように引き出すかは、その人が生まれ育つ環境に大きく影響される(p194)

・体重あたりの体表面積が大きいことは、それだけ細胞の生産する熱が外へ逃げやすくなっている、体温を維持するために多くの熱の生産が必要なるということ(p202)

・マウスの平均寿命は約2年だが、妊娠期間は20日、生まれてから大人になる速度も速く人生のすべてを急ぎ足で駆け抜ける(p203)

・鰓(えら)の動きが十分でないと、サメやマグロのようにずっと泳ぎ続けて水流を確保して酸素を取り入れる必要がある(p210)

・金山草は重金属を細胞内の液胞という隔離空間に封じこめる方法を編み出したので、育つことができる(p214)

・70年程前に、田沢湖近くの酸性水(温泉)を田沢湖へ希釈できると考えたが、酸性化してしまい多くの種が絶滅した(p227)

・産めよ増やせよ、勤勉は美徳で怠惰は悪、というのは遺伝子の命令というよりも、支配者が作り出した物語、為政者が編み出した労働と徴税のロジック(p235)