・嘘をつく、というのは悪事では決してなく、一定の人間心理によって引き起こされる「化学反応」のようなもの、なので観察や分析により方程式がみえてくる(p5)
・自覚的につくウソは大きく4パターンに分かれる、1)自分を守ろうとする防御のウソ、2)自分を大きく見せる背伸びのウソ、3)他人を陥れさせる欺瞞のウソ、4)他人を守る擁護のウソ(p17)
・人間関係のウソはなかなか崩れない、組織や重要人物をとりまく人間関係や利害関係、権力の構図を理解できて初めて全容がつかめる(p31)
・真実を話しやすい状況や雰囲気を作り出すことも重要、相手と対峙するのではなく、距離を置いて上から俯瞰しているようなイメージも大切(p47)
・覚えていない、記憶にない、は「嘘をつく」という故意や悪意はないという体になるし、後になって「本当のことを思い出した」ということもできる、イエスノーをはっきり示すことなく、理由説明をする必要もない、但しこれは嘘をついていることを言っている様なモノ(p52)
・本当に覚えていない人は、重要な場面に限らず全体的に記憶があいまいで自分に有利なことも忘れている(p54)
・嘘をついている人は、バレナイウソを話すことに一生懸命で、態度に気を配ることができない(p71)
・怒りの表情の持続時間をみることで、その演技が本当かを見分けることができる(p76)
・胴体(へそ)の方向を真正面に向けていない被疑者は、たいてい検事と距離を置こうとして、何らかのやましさがある(p78)
・取調室や法廷で大きなリアクションをとった人は、たいていウソをついていないことが明らかになっている(p81)
・質問者の相槌によって相手の気持ちが落ち着いてしまうので、態度のウソ反応が出にくくなるので、なるべく相槌をうたずに相手の話をきく(p82)
・相手がもし真実を述べていれば、顔を急に上げても淡々と供述を続けるが、嘘をついている場合には、そうならない(p84)
・オープン質問を心掛ける、「帳簿はつけていましたか」と聞くのではなく、帳簿があることを前提にして「帳簿はどこにありますか」と尋ねる、実際になければ「帳簿って何ですか」となる(p100)
・専門家は、非常に狭い分野の知識を有しているに過ぎない(p122)
・真実とウソを織り交ぜることで、何が本当かわからなくなる、証明できる部分は真実を述べ、証明できない部分に虚偽をまぜて、煙にまくことができる、全部ウソをつく必要がないので、罪悪感が弱くウソ反応も出にくい(p131)
・事故や事件の調べをしていると、人は「距離・時間・速度・色彩」の記憶が非常に弱いことが判明した(p155)
・被疑者が自分のためにウソをついていたとしても、罪に問われることは無い、現行法律では、被疑者がウソをつくことを容認している、被告人以外は「宣誓」しているので、偽証罪に問われる(p169)
・米国ではワールドコムの元経営者には、85年求刑に対して25年の実刑判決が下った(p173)