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summary

「あいつらは自分たちとは違う」という病 不毛な「世代論」からの脱却

「あいつらは自分たちとは違う」という病 不毛な「世代論」からの脱却の写真

・様々な立場の論客が、思い思いに若年層の「劣化」を語る言説は、1990年代終わりころから常態化している(p36)

・1960年代終わりころからの若者研究は、労働などの分野から心理的なものに移行した。日本における若者というものが上の世代とは文化的に切り離された存在であるという認識を生み出した(p49)

・1960年代後半の東京の若者文化は、60年代に流入してきた若者層によって担われた(p70)

・1984年には「新語・流行語大賞」が始まった、そのひとつに、マル金・マルビがあった(p95)

・1980年代の消費社会論が述べていたような表層的な議論で、客観的な検証も行われずに論者の立ち位置や社会的な思想が重視されていた議論が展開され、若者論は現実の若年層の姿から遊離していくことになる(p139)

・ニートとはイギリスから輸入された概念であるが、イギリスでは16-18歳の若年層を指す言葉であったが、日本では適用範囲が15-34歳になった(p170)

・日本を除く主要国は、現地通貨ベースで、平均でおよそ3%以上の名目GDP成長(経済成長)をしている(p218)

・現在の中高年世代が高い給与を得ているのは、日本型雇用の下での年功賃金の考え方があり、若いころには低い程度に抑え、それを長く勤務することで取り戻していく、子供に教育投資をする等の考え方がある(p223)

・不当に高い給料をもらっている中高年の給料を下げて、その分だけ若い世代を雇えば雇用が復活すると言う議論は、「再配分の主体」が誰かということが明示されていないので、疑問がある(p223)

・若者論については、その議論がどのような根拠に基づいているかであり、本書によって現代も若者論の成立に目を向けて欲しい(p256)