・カネを借りるのは、企業なら、カネを借りて事業を拡大すればもっと儲かると思ったとき、個人なら所得は増えるから、将来の所得で返せると思ったとき、この時は「良いインフレ」は起きる(p24)
・1980年代後半のバブル時期、日本の物価は上がっていたと思いこんでいる人は多いが、実際は3%程度(p26)
・インフレは一握りの有利な立場の人は得をする、デフレは世の中の大部分の人が得をする(p28)
・毎年2%のデフレが進めば、100万円の借金の元本価値は121.9万円(1.02の10乗)となるので、借金をしてレバレッジをかけて利益を増やしても、借金の実質負担が増えるだけ利益は目減りする(p34)
・1991年にバブルが弾けて不景気がずっと続いていると思いこんでいる人が多いが、本格的に悪くなったのは1994年ころからで、それは公共事業を拡大したから、財政赤字の原因もここにある(p41)
・円安政策で輸出数量が下がっているのに円換算した輸出売上が為替差益で上がっているに過ぎない、輸出数量が増えないのは、最終消費財の占めるシェアが10%程度だから(p55)
・1970年からの43年間で、入浴料・私大授業料・美容サービスは6~9倍に上がったが、カメラ・冷蔵庫・電話代・自動車・電気代・航空運賃は2倍程度(p61)
・インフレにしなければ経済成長できないというのは神話にすぎない、デフレ期の成長のほうが国民全体に成長の恩恵がいきわたる、これは19世紀までの常識(p74)
・本来、デフレの方が経済成長する、今までと同じことをやって借金のレバレッジで儲けが拡大する時期ではないから、新しいことをやらなければ食べていけない、技術革新の行われやすい時期(p78)
・市場経済にて、平均的な利益率以上を得ようとすれば、独占か犯罪のどちらか(p84)
・第一次世界大戦中、1920年代に移民制限法が強化されて移民が絞り込まれて、貸家・持ち家もほど同時に需要が落ち込んだ、これが1926-27年ころ、そして不動産投機に向かっていた資金が、株になだれこんだ(p101)
・GMの減産計画に、Ford,Chryslerが付き合わなければならなかったのは、報復的な値下げ競争をされて自社が破綻するほどGMが強かったから(p103)
・銅は世界中の消費量の40%を中国が使っている、値段が上がった過程で他の国は他で代用することで消費量を減らしたが、これは世界の消費量が変化していないので。値段の高くなった製品は、中国内では売れていることを意味する(p121)
・中国地方公共団体では、使わないモノをつくるようなプロジェクトを次々に行って、新たなプロジェクトを実施するために起債して集めた資金で、前のプロジェクトの残債を消している(p122)
・イギリスのヴィクトリア王朝末期は、大英帝国の連結勘定で黒字を維持していたことが、没落を招いた(p124)
・インフレの時代は、戦争と貧窮、デフレの時代は、平和と繁栄の時代であった(p127)
・マネタリーベースを増やしても、国民がカネを使う取引の度数を減らすことで流通速度を下げると、マネーストック(出回っている通貨の総量)は増えないということになる(p140)
・消費税増税とインフレが進むことで、2015年には実質、約1割モノやサービスを買うのを節約しなければ生活できないことになる(p195)
・現行の税率5%でも、本来なら15兆円の税収があるはずなのに、ギリギリ10兆円を維持する程度、現行の消費税は消費全体を補足できていない(p198)
・永久国債を償還する方法は、買入消却をする、金利が1%から10%にあがってしまった場合、国債価格は安くなっているので買い取る(p208)