・エネルギーロスを回避するためには、家庭やオフィスが大規模発電所からの電気ではなく、身近に分散型電源を設置して、そこから得られる電気を利用する(p25)
・100のエネルギーのうち、残り60は熱になる。こうして45くらいを回収できれば合わせて85のエネルギーが利用可能になる。従来の火力発電よりも2倍以上効率がよい(p27)
・200リットルドラム缶と同程度の大きさの容器に、700気圧の圧力をかけて水素を詰め込めるようになった。これにより約5キロの水素が充填でき、500キロ走行できる(p34)
・公表されている電気自動車の航続距離は、冷暖房を全く使わない場合で、冷房をフルに使うと航続距離は半分になる(p36)
・2011.1に、民間事業者13社が、燃料電池車2015年の国内市場導入と、水素供給インフラ整備に向けて共同声明を発表した。自動車メーカからは、トヨタ・日産・ホンダ、石油メーカからは、JX・出光・昭シェル・コスモ、それに都市ガス・産業ガス会社から(p38)
・石油業界では、脱硫に支障が生じないように、水素製造装置にかなり余裕をもたせている。年間47億ノルマルm3の余力がある。年間1万キロ走行とすると、500万台の燃料供給が可能(p41)
・製油所で石油から水素を取り出す場合、あとに二酸化炭素が残るが、その純度が98%と高いのですぐに回収できる、火力発電所の場合は15%と低いので回収コストがかかる(p41)
・水素には2つの特徴がある、1)他の物質と結合しやすい、2)軽いということ(p52)
・水素が燃焼、あるいは爆発を起こすには、水素・酸素・火種、の3つが、ある一定の割合や量で同時に存在する必要がある(p53)
・飛行船の爆発は水素の原因と言われていたが、後の調査では、飛行船の外皮の塗料に酸化鉄とアルミニウムの混合物が使われていて、これが静電気を帯びて、酸化鉄とアルミニウムの還元反応により発火したのが真相のようである(p57)
・水爆は、核融合によって爆発する仕組みである。この核融合は、超高温と超高圧という環境が必要で、しかも水爆の場合、原爆を起爆剤として使う(p58)
・接触改質は、原料のナフサから水素を抜くことによりトルエン、キシレンをつくるというプロセスなので、この過程で水素が生産される、ここで二酸化炭素30%からなるので、これを二酸化炭素吸収塔に通すと純度は99.99%になる(p61)
・英語では、乾・蓄電池は「バッテリー」、燃料電池や太陽電池は「セル」と呼ばれて区別している(p67)
・エネファームとして多く使われている固体高分子形燃料電池(PEFC)に100の燃料を投入した時に生まれる電力は36、残り64のエネルギーのうち49はお湯になるので、全体で85%のエネルギー効率となる(p70)
・普及初期に当たるフェーズ3は、2016-2025年までの間である。ここでは燃料電池自動車の魅力や利便性を消費者に強く訴えていく。車体、水素製造と水素ステーションのコストダウンも進めていく(p95)
・水素ステーションでは、高効率水素発生装置を使ってメチルシクロヘキサンをトルエンと水素に分解して水素を取り出す。これを圧縮・蓄圧したのちに、燃料電池車に充填する。輸送貯蓄段階で石油と同じ設備が使えるのが有機ハイドライドの最大の利点である(p102)
・水素の扱いに関しては、高圧ガス保安法・消防法・建築基準法・道路運送車両法など、様々な法律が絡むが、管轄省庁も異なるために包括的な見直しが進みにくい(p105)
・日本における石油製品の需要は、1999年がピーク(2.46億キロリットル)だった。現在の見通しでは、2015-2020年の間に石油需要は約1.5億キロリットルになるとしている(p151)