・砂漠化、国土荒廃による文明崩壊の危機、人口崩壊の危機を救ったのが、産業革命による石炭をはじめとした化石燃料の本格利用であった。17-18世紀の西欧、古代中世の中国、江戸期の日本も同様であった歴史的事実が忘れられている(p8)
・屋根や工場跡地、埋立地以外の場所で、メガソーラー発電所として1箇所で大規模大量に利用すれば、薪炭と同様に生態系に与える環境負荷は非常に大きい(p21)
・太陽の磁気活動周期による地球寒冷化説を主張していて、2000年以降に実際の全地球的な観測データでは、温暖化の進展が停止していることは確認されている(p23)
・石炭は、ワットの蒸気機関と組み合わせることにより、石炭をエネルギー源として蒸気機関を駆動し、その蒸気機関を利用して石炭を掘るというスパイラル的拡大生産が可能になった(p28)
・現在は相反する3つのエネルギー革命が進行中、1)再生可能エネルギー導入、2)シェールオイルガスの増産、3)石油から石炭への再以降(p44)
・メソポタミア文明では、紀元前5000-3000年の間に、素焼きレンガ製造の燃料として、周囲の森林は大規模伐採されて枯渇、雨季に雨水が保水されずに大洪水が多発した、モアイ像で有名なイースター島も同様(p45)
・19世紀までの木材消費(森林破壊)の要因の9割は、薪炭消費であった(p53)
・18世紀以降に薪炭・牛馬から、石炭・化石燃料への移行がなければ、今頃はまちがいなく欧州中心部は広大な荒地・砂漠になって文明崩壊、人口崩壊となっていたはず、日本が遷都を繰り返してすさまじい木炭を消費した(p60、61)
・森林伐採により、農地近くの里山の肥料=落ち葉が枯渇し、やむなく人間の排泄物を江戸前期から大量に使い始める。このため大量の回虫などの寄生虫が人々を蝕み、栄養失調と体格矮小化が進んだ(p63)
・松茸は、荒地にしか生えない赤松林の中に生える。近年、松茸の収穫量が激減しているのが自然破壊と間違って認識されている(p65)
・風車がオランダ名物となったのは、真っ平らな低地という水車が使えない地理条件だったから(p82)
・EU全体の大送電線網に寄りかかり、不安定な風力発電・太陽光発電を導入しても、バックアップコストを他の国に頼ることができる(p93)
・一昨年まで日本最大だった堺太陽光発電所は、敷地20万平方キロで、1万キロワットの出力だが、稼働率が12%なので、実質的な出力は0.12万キロワット。川崎天然ガス火力発電所は、2300倍の出力がある(p101)
・シェールガス資源量の1位は中国で、以下、アルゼンチン、アルジェリアで、革命発祥の地である米国とカナダは4,5位にすぎない(p142)
・シェールオイルは数年前のほぼゼロから、2013末現在、日量350万バレルと日本の石油需要レベルまで急増している(p144)
・サウジアラビアの財政は原油価格が100ドル程度ないと耐えられないと、政府自らが宣言している(p180)
・中心部から緑をほとんど消滅させた熊谷・岐阜県の多治見では、40度近くになる(p210)
・アメリカは石炭火力を天然ガス火力に代替してきたので、2012年のCO2排出量が約3%も減少して過去20年間で最低となった(p226)