・詳細な地図つき旅程マニュアルが今後は必要、それには方向性の感覚と、競争状態での原理原則、が必要である。その教材としてあげられうのが、歴史書と、孫子という古典である(p7)
・抽象化した内容に対して、その原則が成り立つ前提条件とは何か、成り立たない状況での戦略とは何か、を考えることが大事、それにより、競争状態での原理原則の感覚が涵養される(p8)
・自分の力が弱ければ、いったん強い者の傘下に入ったり、協力者になって生き残りをはかることも重要(p41)
・相手を知るには、五事七計、五事とは、考慮すべき5つの基本要素、道・天・地・将・法、である(p47)
・今風にかみくだくと、組織全体でなぜ戦うかの理念の共有度(道)、世に問うタイミング(天)、インフラ(地)、現場責任者とその能力(将)、チームワークや規律等(法)(p54)
・ライバルとの比較の切り口とhして、七計がある(p52)
・一番肝心な部分は、本人の解説がないとわからないようにする、全て書かない(p57)
・短期決戦で戦いに勝てる場合のみ戦う、それ以外はやらない、つまり、政治・外交戦略とする(p69)
・騙し合いを3つにまとめると、1)臨機応変に動く、2)こちらを小さく弱く見せる、3)こちらの意図をトンチンカンに解釈させる(p83)
・ライバルとの拮抗度合を見る4つのポイント、1)情報、認識、判断ベースの力、2)環境肉体ベースの力、3)感情・精神力ベースの力、4)物量管理ベースの力(p90)
・敵と対峙するときは「正」:正規の作戦を採用、敵を破るときは「奇」:奇襲作戦を採用する、これが戦い方(p110)
・「勢」の二つ目の意味は、その時々の状況に従って、臨機応変に対処すること(p149)
・地形は大別すると、通・桂・支・隘・険・遠(p160)
・戦争の仕方、10倍なら包囲、5倍なら攻撃、2倍なら分断、互角なら戦う、劣勢なら退却、勝算なければ戦わない(p171)
・同じ対応の仕方でも受け止められ方が異なるのは、女性や部下が「愛情」「心服」の気持ちを抱いてくれるか否かにつきる(p185)
・自主的に動くチームワークを育むには、強い危機感の共有が必要(p191)
・リーダーの器量とは、組織を纏める内向きの器量として、信義・仁慈・威厳、敵に打ち勝つ外向きの器量として、智謀・勇気(実行力)の5つが必要、これらはかけ算、ひとつでもゼロがあると良くない(p194、196)
・何ごとかを成し遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。自らの強みをわかっていると思っていても、たいていは間違っている。わかっているのは、せいぜい弱み、それさえも間違えることがある(p197)
・5つの勝利条件(五事)は、1)両者の戦力を検討したうえで判断できる、2)兵力に応じた戦いができる、3)上下が心を一つにしている、4)万全の態勢で、態勢が不十分な的につけこみむ、5)将軍が有能、君主が干渉しない(p236)
・中国で王朝が倒される代表的な要因として、1)飢饉などで食べられなくなった農民が反乱を起こす、2)農民反乱に宗教が入って組織化(p259)
・戦略とは、頂上へのコース選び、戦術とは、途中の障害の乗り越え方(p265)
・多くの専門家が最高の戦略書であると認める「孫子」には、戦略と戦術の区分けなどない(p266)
・下の階層では、「これは絶対重要なものであり、切り捨てなんてとんでもない」と信じられている目標、目的を、上層では、捨て駒にしている点がポイント。これは、あるレベルで固執しまっている何かを捨てることで、一つ上のレベルにおいて新たな可能性が開けてくる(p269)
・孫子は、「崩し技」と「決め技」の連繋を考えている、ナポレオンと同様、戦う相手はなるべく1回限りとするので、詭道が使える(p309、324)
・ペナントレース中は、叱って学ばせる、日本シリーズのような短期決戦では、ほめて元気を出させる(p349)
・相手の武器が「流れ」であれば、「ちょっと電話かけさせてください」といって、中断させる(p358)
・中小企業が他社と競争してはいけないのは、価格・規模・品揃え、重視するのは、技術・品質・財務内容(p366)